800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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ピンポン
5年、10年という単位でこのアニメを超えるアニメは出てこないでしょうと確信できる化け物作品です。
そもそも原作の時点で完成されてる作品なんですが、アニメ化ではその原作をもう一段階上のレベルまで引き上げてくれました。
それでいてあくまで原作に忠実に作っているので非の打ち所がない。
特に良かったのは、ドラゴン、チャイナ、アクマを原作よりも掘り下げてペコとスマイルの物語だった原作を、5人の卓球選手の物語にグレードアップさせた点ですね。
また後半ではスッカリ慣れてしまった感がありますが作画をここまで原作に寄せる、コマ割りを演出に用いるという点もこの作品をグッと高いレベルまで押し上げてる要因だと思います。これらの作画、演出があることでアニメと原作が別個のものではなく地続きの進化系なんだという感覚で視聴することが出来ました。
原作があの個性的な絵柄なので、完全にアニメと原作は別だと割りきって現代的なアニメ用にリファインしてしまう選択肢もあったと思うのですがそういった日和ったことはせずにあの絵柄で勝負してくれたことに本当に感謝したい。
ツイッターなどで観測してると絵柄で脱落する人は多少いたようですが、そんな事でアニメを見なくなる人はどうせストーリーも理解できないので気にしなくて良いのです。
そのぐらい強烈だったOP。大平晋也さんが作監、演出だもんなぁ。こんな映像がTVシリーズで観れるとは思いもしなかった。
総評でも触れた通り、本編自体がかなり松本絵に寄せてるんだけど、OPの最初のカットはそれ以上に松本絵になっててしかもそれが気持ち良いぐらい動くんだから原作信者な俺は死んだよね。それ見て。
で、初見のインパクトを上回る11話でのアバンとの繋がり。この辺湯浅さんの仕業なんだろうけどこの繋げ方は上手すぎて思わず叫んでしまったよ。
アクマはとにかく台詞が心に刺さるのよね。特に卓球辞めた後からがなんとも言えない哀愁を帯びていて堪らん。
その数々の名言を木村昴が暑く演じてくれたよね。いやぁ本当海辺でのペコとの対話シーンも震えたけどそれ以上にドラゴンとのトイレでの対話が渋くて驚いた。気質になったヤクザか何かだと思っちゃったよ。
なんだかんだで僕はアクマが一番好きです。才能は無かったかもしれないけど卓球に対して一番熱い男だったと思うよ。
たぶん5人のなかで一番楽しいクリスマスが過ごせたキャラだろう。浜省歌い出した辺りは爆笑したけど。
でその救われている状況からの、ペコとの敗戦→5年後の再起という緩急具合も堪らんよね。
演じていた文曄星さんも良かった。中国語は一切わからないけど感情は伝わってきてなんだか不思議な感じだったわ。
百合枝さんの存在が終始微妙だったんだけど、5年後のドラゴンの追加台詞「いやだよ、そんなの」に意味合いが凝縮されてたので良しとする。
理事長からのプレッシャーの描写とか結構しつこい印象があったんだけど、あれないとやっぱりドラゴンの心情理解が難しくなるので難しい所。
まぁドラゴンに関してはある程度作品の悪役をやらないと行けない分、色々辛いのは仕方ない気もするんだよね。
何だかんだ言ってもドラゴンはラストシーンの吹っ切れ方が原作よりはっちゃけてて気持ちよかったかなぁ。
あのシーンのために延々鬱屈した描写を見せていたという感じがします。
ペコは事前情報で新人が配役されると聞いてちょっと不安だったんだけど、蓋を開けてみればちゃんとペコだった。片山福十郎さんはプレッシャーも大きかっただろうけど見事にこのハードルを超えたなぁという感じ。
やっぱペコとスマイルは決勝戦前の
「遅いよ、ペコ」
「へへっ、そう言ってくれるな。これでもすっ飛ばしてやってきたんよ。」
「…うん」
この会話が全てですよ。あとはもう何も要らない。ペコが覚醒した時点で二人の歯車は再び噛み合ってるんだから。
総評
2014年2Q終了作品のなかではブッチギリの良作だし、多分恐らく2014年2Q開始作品のなかでもブッチギリかと思われます。5年、10年という単位でこのアニメを超えるアニメは出てこないでしょうと確信できる化け物作品です。
そもそも原作の時点で完成されてる作品なんですが、アニメ化ではその原作をもう一段階上のレベルまで引き上げてくれました。
それでいてあくまで原作に忠実に作っているので非の打ち所がない。
特に良かったのは、ドラゴン、チャイナ、アクマを原作よりも掘り下げてペコとスマイルの物語だった原作を、5人の卓球選手の物語にグレードアップさせた点ですね。
また後半ではスッカリ慣れてしまった感がありますが作画をここまで原作に寄せる、コマ割りを演出に用いるという点もこの作品をグッと高いレベルまで押し上げてる要因だと思います。これらの作画、演出があることでアニメと原作が別個のものではなく地続きの進化系なんだという感覚で視聴することが出来ました。
原作があの個性的な絵柄なので、完全にアニメと原作は別だと割りきって現代的なアニメ用にリファインしてしまう選択肢もあったと思うのですがそういった日和ったことはせずにあの絵柄で勝負してくれたことに本当に感謝したい。
ツイッターなどで観測してると絵柄で脱落する人は多少いたようですが、そんな事でアニメを見なくなる人はどうせストーリーも理解できないので気にしなくて良いのです。
OP
俺の3話の各話感想はOPの話で終わった。そのぐらい強烈だったOP。大平晋也さんが作監、演出だもんなぁ。こんな映像がTVシリーズで観れるとは思いもしなかった。
総評でも触れた通り、本編自体がかなり松本絵に寄せてるんだけど、OPの最初のカットはそれ以上に松本絵になっててしかもそれが気持ち良いぐらい動くんだから原作信者な俺は死んだよね。それ見て。
で、初見のインパクトを上回る11話でのアバンとの繋がり。この辺湯浅さんの仕業なんだろうけどこの繋げ方は上手すぎて思わず叫んでしまったよ。
アクマ
アクマのアニメ化での追加要素はラストで子供が出来たことぐらいなんだけど、この男の場合は原作時点で十分出番が与えられているのでそのくらいでちょうどいい。アクマはとにかく台詞が心に刺さるのよね。特に卓球辞めた後からがなんとも言えない哀愁を帯びていて堪らん。
その数々の名言を木村昴が暑く演じてくれたよね。いやぁ本当海辺でのペコとの対話シーンも震えたけどそれ以上にドラゴンとのトイレでの対話が渋くて驚いた。気質になったヤクザか何かだと思っちゃったよ。
なんだかんだで僕はアクマが一番好きです。才能は無かったかもしれないけど卓球に対して一番熱い男だったと思うよ。
チャイナ
チャイナはアニメ化で一番報われましたねー。母親との関係性が追加されて初回のインハイ予選での負けがさらに重い物になったと思ったら、そこからの救済具合が半端じゃない。たぶん5人のなかで一番楽しいクリスマスが過ごせたキャラだろう。浜省歌い出した辺りは爆笑したけど。
でその救われている状況からの、ペコとの敗戦→5年後の再起という緩急具合も堪らんよね。
演じていた文曄星さんも良かった。中国語は一切わからないけど感情は伝わってきてなんだか不思議な感じだったわ。
ドラゴン
一番テコ入れされた男、ドラゴン。百合枝さんの存在が終始微妙だったんだけど、5年後のドラゴンの追加台詞「いやだよ、そんなの」に意味合いが凝縮されてたので良しとする。
理事長からのプレッシャーの描写とか結構しつこい印象があったんだけど、あれないとやっぱりドラゴンの心情理解が難しくなるので難しい所。
まぁドラゴンに関してはある程度作品の悪役をやらないと行けない分、色々辛いのは仕方ない気もするんだよね。
何だかんだ言ってもドラゴンはラストシーンの吹っ切れ方が原作よりはっちゃけてて気持ちよかったかなぁ。
あのシーンのために延々鬱屈した描写を見せていたという感じがします。
ペコとスマイル
この二人に関してはほぼ原作通りでしたね。それだけ完成されているってことだと思います。ペコは事前情報で新人が配役されると聞いてちょっと不安だったんだけど、蓋を開けてみればちゃんとペコだった。片山福十郎さんはプレッシャーも大きかっただろうけど見事にこのハードルを超えたなぁという感じ。
やっぱペコとスマイルは決勝戦前の
「遅いよ、ペコ」
「へへっ、そう言ってくれるな。これでもすっ飛ばしてやってきたんよ。」
「…うん」
この会話が全てですよ。あとはもう何も要らない。ペコが覚醒した時点で二人の歯車は再び噛み合ってるんだから。
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