800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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改変期恒例の新アニメの初回放送分感想です。
視聴対象は、キッズ系アニメと1期未視聴の2期作品を覗いた全てのアニメ。
個人的に評価が高い順に書きますので、後のほうはdis成分多めになります。お気をつけください。
平成ライダーやガンダムシリーズのようなタイトルと大雑把なモチーフだけ継承するタイプのシリーズ作品ですのでガッチャマンを観たことがない僕でも気兼ねなく入っていけました。
監督はノイタミナ枠でお馴染みの中村健治さんで、独特の色彩センス溢れる画面は健在。この画面を見ているだけど楽しくなってきます。1話で言うと敵モンスターのメスや秘密基地ケージの内装デザインに中村監督らしさを感じました。
またそういった尖ったセンスだけではなく、キャッチーなデザインのキャラクターやGスーツデザインの格好良さで広い趣向に訴えかけるバランスの良さがあり画面の仕上がりはピカイチではないなと思います。
ただ唯一心配なのはシリーズ構成の大野敏哉さんですね……。個人的にスイプリもつり球もシリーズ構成に難ありという認識なのでどうなることやらという感じ。つり球から2回目のタッグということで上手く監督が制御してくれればいいんですが。
監督の吉原正行さんのことは存じ上げなかったのですが、インタビュー記事を見ると神山健治監督作品に多く絡んでいたようで1話の演出の上手さも合わせてなるほどな、と納得しました。
キャラデザに久米田先生を起用したのはちょっと意外でしたが、コミカルなシーンが多くなる本作には良く馴染むんじゃないかと思います。また、PAだからよく動くしね。1話とか女子高生に扮した矢三郎の演技の付け方とか恐ろしく上手かったですよね。
暫くは何がしたい作品なのか分からないようなフワフワした展開が続くのでアニメ組の皆さんは評価が付けがたいと思うのですが、一応きちんと筋のあるお話になっていますので何か感じるものがあったら最後まで付き合って頂けると嬉しいなと思います。
劇場用に仕上げている画面はまさに圧巻で他のTVシリーズと比べるのはちょっとフェアじゃないですね。
TVで観れるのはとても有り難いのですが、やはりDVDなりBDなりをレンタル・購入して視聴したいという思いが駆られる作品です。今後もとくに各話感想を書かないと思いますが毎週観ていくと思います。
画面の特殊さ・会話の特殊さが直接作品の出来に繋がらないのは化物語から猫物語(黒)まで見てれば先刻御承知かと思いますので、今回もエピソードごとの出来の良し悪しで評価が決まるかと思います。
ただ昨年放送された偽物語と猫物語(黒)を比べると、やはり忍野メメの存在の有無で作品の土台が全然変わってきてしまうという印象が強いのですね。
今回のセカンドシーズンを忍野亡き後の物語と考えるとあまり期待出来ないかなと思います。
あと相変わらずURAさんの作る動画はポップなデザインでまとめられていて観ていて気持ちいですねー。
各所でジブリールかよっ!とツッコミの声が上がっていましたが、URA×渡辺明夫のタッグはまさに至高です。渡辺明夫さん自身もポップなアニメーションの名手なのでこの二人がタッグを組むと隙がない。
やはりネタの単調さを演出と声の演技で補えるのがアニメの良い所ですね。(前期のはたらく魔王さまも同じパターン)
原作準拠のヘタウマ系のキャラデザとマッチした省略の効いた画面がしょうもないギャグの連続に良いテンポ感を付加していて引きこまれました。
演技も橘田いずみさんが主人公のアレさ加減を存分に表現していて変な愛着がモテます。セリフがほとんど主人公の独白なのでここで好きになれるか否かは大きいですね。
急に声を掛けられてとっさに喋れなくなるもこっちが不憫になるぐらいリアルで面白かったです。
で、この恋愛ラボはその太田監督の演出力の極みと言っても過言ではない出来。
レイアウト・作画演技でこれでもかっ!とうくらい女の子の可愛さが表現されていて、かつ作画の細かさがそれを補強しているので見ているだけで引きこまれます。
作画については特に髪の動きとスカートのプリーツに注目してほしい。こんな細かく描くか普通!と思わず叫んでしまいますよ。
またギャグシーンでの思いっきったコミカルな演出が、演出自体の上手さ・切替の巧妙さ・日常シーンとのギャップ、という3つの作用が機能してハッとするシーンに仕上がっていました。
で、画面はとにかく素晴らしいわけですが、この手の作品の場合ギャグが弱いと僕みたいな視聴者は脱落してしまうわけですね。
これに関しては暫く観てみないと判断が難しいんですが、きちんとシチュエーションを振った上でオチを付けたり、定番のネタに逃げずにネタ出ししている事が感じられたので好感は持てました。(まだネタは弱いんですが)
どこかで上手くギャグが跳ねれば今期上位のアニメになる可能性があるように思います。
もうねー、1話だけ別アニメにしなよってぐらい作品性が別物になっちゃってるんですよね。
本当は2話を観た上で細かく比較したいんだけど、大雑把に言って1話は主人公が異世界(見知らぬ外国)に飛び込むワクワク感・不安感を主人公の一人称視点からハートウォーミングに描いているんですね。
それなのにどうやら2話以降は英国の少女が日本に来る話になってしまうわけですよ。
同じ異文化交流でもこれだと異邦者を見守る話になってしまうわけで、この視点の変化は作品の方向性が全然変わってきてしまうじゃないですか。
うーむ惜しい。この1話を投げ捨てて日本での異文化交流物にしてしまうのはすごく惜しいなぁ……。
念のため2話以降も見ていきますが、僕のこの悪い読みを裏切ってくれることを願いたいです。
ただそれにしても1話の冗長感・説明臭さはどうも……。掲載誌が少年誌だから仕方ないんだけどねぇ。
それにしてもノイタミナ枠は題材・OP・EDでしっかりと独自色を出してきますね。むしろこのノイタミナカラーに押されて高校が舞台の物語なのに、大学が舞台かと勘違いしてました。
それと本作は内海賢二さんの最後の出演作となるわけですね。噛み締めましょう。
まぁ確かに原作準拠のストーリーって1回もTVでやってないから一応やっておかないといけないという事情は分からなくもないが……。
旧シリーズで杜撰なTVアニメ化をしてしまった事の報いを受けたような気分でした。(前シリーズのスタッフが悪いんじゃなくてコンテンツ管理してる奴が無計画な事が原因。)
坂井久太さんのキャラデザがドール達の愛らしさをこれでもかっ!というぐらい引き出していて素晴らしいですね。しばらくはこのキャラデザだけで付いていけます。ただ原作自体の戦闘パートがひたすら微妙なんでその辺を上手く乗り越えられるかが鍵になる気がします。日常パートはよ!
あ、それと久しぶりの真紅・ジュンの演技が落ち着いた感じになっていて時の経過を感じましたね。
アニメの出来自体は悪くないし水島努監督作品なので観たいのは山々なんですが、”げんしけんは斑目が卒業した時点で終わった教”の信者なので二代目は無いです。スミマセン。
いやでも波戸ちゃんの話とかオタサークル絡めてやるような話じゃねーって実際。
< 良作の壁>
ストーリー的にも設定的にも完全に未知数でまだ評価のしようが無いが、オリジナル物で1話の掴みが弱いというのはちょっと不安がある。
戦闘美少女というジャンルで奇をてらうとなると、なのは・まどか辺りの有名作品が頭をチラつきますし、やはりその辺を越えていかねばならないわけですが、さてどうなることやら。
原作の時点でかなりビジュアル面が奇抜になっていて、その辺を上手くトレースできているんで面白い画面に仕上がっていますね。
原作がアドベンチャー+推理物ってことでどう見せてくるかが作品評価の分かれ目になります。まだオンエアが推理パートの手前なのでどうなるのか評価が付けがたいです。
キャスト陣の豪華さもゲームならではという感じ。特に主人公を緒方恵美さんが演じている貴重さ。通常のアニメ企画だとベテラン陣を主人公に配役するのは難しいでしょうから。
そしてのぶ代……っ!
原作掲載誌であるコミックゼノンらしい堂々とした時代錯誤っぷり全開で視聴者を圧倒しつつも、やってることが実にくだらなくて良い。これがもし変にシャチホコばった硬派な作品だったとしたら絶対敬遠してたな。
主要人物が異様にデカくてマッチョという時点でかなり怪しい雰囲気を感じたので、自分のなかのフィクションレベルを最大まで上げて観ていたんですがそれが正解でした。この作品をまともに観ていたら危うく切ってる所でしたね。
とにかく頭空っぽにして楽しむ作品であることに間違いない。
これも観てて楽しい系アニメなんですけど、義風堂々と違って何が楽しいのかが自分でも理解不能。
たぶん次々に出てくるイケメンとひたすら流される妹ちゃんが織りなす美しい流れ。そしてその流れが行き着く先が必ずあのEDという鉄板のオチがたまらないんだと思います。
EDに関して楽曲ののぐんにょり感(褒め言葉)と幾原さん演出の絶妙なステージ感がたまりません。「どうすればいい教えてくれよ、は歌を聴いたこっちの台詞だ」という巷で見かけた感想に深く同意。
当時あの界隈で嬉々として同人を漁ってた身としてはこんなに楽しいものは無いわけですよ。あぁ、何もかもみな懐かしい。
というわけで普通にアニメでFateを楽しんできた人から見てこの作品がどう映るのかはもはや判断不能。まぁノリと情報量からいって型月信者向けなので合わない人はさっさと切るのが吉かと。
それにしても今期は幻影太陽と合わせて門脇舞以さん主演作2本ですか。イリヤの明るいノリを見るとまだまだ門脇ヒロインも有りだなと思いますね。
門脇の時代来てる…。
各キャラのキャラクター性もまずまず、オーソドックスな導入、丁寧なメカミリ描写とやるべきことはキチンとやっているんですがちょっと作画的にも脚本的にもフックになる部分が弱いかなという印象。
作画は崩れているわけではないんですが、昨今のアニメ業界の作画クオリティの上昇についていけてない感があります。この辺、制作がGAINAXなので近年のお家騒動が影響しているのでは?と勘ぐりたくもなりますが……。(めだかを観てなかったんで作画力の低下についてイマイチ言及しづらい。)
あとキャスト陣で人気を狙いたいなら中途半端な棒読みタレントを入れてる余裕は無いはず。キャスト人気でゴリ押しする作品はあまり好きじゃないけどこういう中途半端な起用方法は誰も得しないですよ。
最近のガルパンブーム・艦これブームと比較してもこの題材でこの低調さはちょっとやっちまった感が漂うのが悲しい所。キャスト面・作画面で期待できない以上、演出でなんとかしたい所ですね。
なにかスゴイ勢いで突き抜けていてある種の清々しさを感じます。5分枠の強みを最大限に生かしている感じ。やり逃げとも言う。
特に今後感想を書くこともないでしょうが、最後まで見ると思います。
世間的に話題になった「登場人物がホモ臭ぇ」という評ですが、これは正確には「男性キャラが尽く女性っぽい言動になっている」という理解が正しいかと。性的趣向は関係ない。
女性向け作品だと必ず1人か2人は女性っぽい男性キャラがいるものですが、全員が全員女性っぽいっていうのは珍しい気がします。(守備範囲外なので完全な憶測ですが…)
このことが女性視聴者に対してどう作用するのか興味深いところですが、さすがにそこまで追う気になれないのでこの作品とはここまでの付き合いで終わりにします。
つなこさんデザインの可愛らしいキャラクターやあざとい服装と豪華女性声優陣、そして変身するとおっぱい~んという布陣はそれだけである種の需要を満たすでしょう。
俺も暇なら見続ける所なんですが、今期は視聴本数がパンク気味なのでここまでです。
< ファン向け作品の壁 >
(これ以降ディス表現有り)
ただもし後者のパターンだった場合、キッズ層を度外視して擬似キッズアニメをやる意味がちょっと分からない。下手にパロディ的に扱うとキッズアニメへの冒涜になりかねないのでその辺は慎重に扱ってほしいなと思います。
なのでアニメも追いかけないつもりなんですが、監督がまさかの山内重保さんとは……っ!どう考えても食い合せ悪いぞこの組み合せ!
いやもう山内さんに原作ものはやめさせた方がいいぞ。双方怪我するし。あと現代劇も山内演出の良さを殺す要因になりかねない。
そしてさらに不安なのが制作GONZO……。
この不安感はむしろ視聴意欲が湧いてくるんですが、どうしても原作の壁がなぁ……。
主人公の気取った感じやキャラデザはある種の様式美ではあるものの、昨今流行りの中二病的メタ扱いからも分かるように様式自体が古臭い存在になってしまっていてちとキツイ。
まぁこのノリが好きな層向けって意味合いもあるんでしょうけど。
設定面では目新しさがあるので富士見的ラノベ臭に抵抗がない人は追いかけて損はないと思う。
ただしギャグアニメではない可能性も捨てきれない。まぁとりあえず1話の段階ではギャグアニメ以外の方向性が見えなかったんだけど。
個人的な宗派として”意味の無いオタク設定”が大きなマイナスポイントになるのでこのアニメはここまでということで。
この手の作品はある層の中高生女子に圧倒的支持があるはずなので、古臭いとか設定に工夫が無いとか言ってはいけない。
そもそもそういうオジサン層はターゲットから外れているのだ。
適度なバトルと適度な耽美感があればそれでいいのです。
ただネタの弱さを強烈なキャラクター性がカバーして大ヒットしたWORKING!!と違って、ネタの弱さはそのままにキャラだけ弱くなった劣化コピー感が否めず視聴が大変苦しい。
なにせ1話のなかだけで、もうネタの使い回しが発生している。これは天丼とかベタとかそういう技術上の問題では無く原作者の特性とみて間違いない。
そしてWORKING!!に対する批判として度々苦言が呈されていた、”ツッコミがただの暴力問題”も健在。一応WORKING!!では伊波さんの異常な暴力性がネタとされていたのでギリギリなんとかなっていたが、ツッコミを暴力に転化してしまうのは作者の笑いのセンスに依る問題が大きいかと思われます。
この作品をみてWORKING!!がいかに奇跡的なバランスで成立していたかを思い知りました。
WORKING!!三期待っています。
とにかく脚本・コンテのテンポが最悪。1話の内容なんかAパートだけでさっさと終わらせるべき。
また、テンポの悪い薄められた内容を埋めるために詰め込まれた会話の上滑り感。こういう面白さを勘違いしたようなラノベ的会話はアニメ化する際に改変してあげてください。原作者の知性が疑われてしまいます。
STOP!晒し上げ!
あぁ櫻井孝宏の無駄使いここに極まれり。
今期ブッチギリの駄ニメ。たぶん楽しんでいる人も駄ニメという自覚込みで楽しんでいるだろうから声を大にしてバカにしても許されるはず。
美少女日常物が幅を利かせる昨今に真っ当にギャグで勝負している原作の姿勢は買うんですけど、繰り出されるネタが次々に滑っていく様はちょっとした狂気の域。編集仕事しろ。
そしてそんな原作の弱さをカバーするどころが悪化させているのが新人声優の3人。ボケ3人ツッコミ1人という布陣でなぜボケ側3人が尽く棒読みなのか……っ!いやツッコミが棒でも困るけど、ボケが棒読みじゃそもそもボケが成立しないじゃん……。
「演技次第じゃ面白くなるかも」というネタもいくつかあったりするんですが、それを尽く棒読みで潰していく様は原作者への精神攻撃として思えません。
STOP!メディアを使った嫌がらせ!
スクエニはもっと他にアニメ化すべき原作をたくさん抱えているのでそっちに尽力してください。くーろんずアニメ化しろ!
よ、ようやく終わった……。
1クールで終了する作品が増えたせいか、本来小規模なはずの夏改変なのに新番組が多くてなかなかしんどかったです。
多くの2期作品を観ずに切ってるのにこのしんどさなので、全アニメ網羅してる世のアニメ戦死達は本当にスゴイなと実感しましたよ。
それでは、また次回。
視聴対象は、キッズ系アニメと1期未視聴の2期作品を覗いた全てのアニメ。
個人的に評価が高い順に書きますので、後のほうはdis成分多めになります。お気をつけください。
ガッチャマンクラウズ
毎回上位陣は甲乙付けがたいんですが、オリジナル補正・監督補正こみでガッチャマンクラウズを今期一推しとさせて頂きます。平成ライダーやガンダムシリーズのようなタイトルと大雑把なモチーフだけ継承するタイプのシリーズ作品ですのでガッチャマンを観たことがない僕でも気兼ねなく入っていけました。
監督はノイタミナ枠でお馴染みの中村健治さんで、独特の色彩センス溢れる画面は健在。この画面を見ているだけど楽しくなってきます。1話で言うと敵モンスターのメスや秘密基地ケージの内装デザインに中村監督らしさを感じました。
またそういった尖ったセンスだけではなく、キャッチーなデザインのキャラクターやGスーツデザインの格好良さで広い趣向に訴えかけるバランスの良さがあり画面の仕上がりはピカイチではないなと思います。
ただ唯一心配なのはシリーズ構成の大野敏哉さんですね……。個人的にスイプリもつり球もシリーズ構成に難ありという認識なのでどうなることやらという感じ。つり球から2回目のタッグということで上手く監督が制御してくれればいいんですが。
有頂天家族
原作ファンなのでアニメ化に際しては嬉しさ半分・不安半分で迎えたのですが、そんな不安は杞憂だったと思える出来。非常に丁寧に原作をなぞりつつも、小説表現を上手くアニメ表現に置き換えているのでこの先も安心して観れるなと確信しました。監督の吉原正行さんのことは存じ上げなかったのですが、インタビュー記事を見ると神山健治監督作品に多く絡んでいたようで1話の演出の上手さも合わせてなるほどな、と納得しました。
キャラデザに久米田先生を起用したのはちょっと意外でしたが、コミカルなシーンが多くなる本作には良く馴染むんじゃないかと思います。また、PAだからよく動くしね。1話とか女子高生に扮した矢三郎の演技の付け方とか恐ろしく上手かったですよね。
暫くは何がしたい作品なのか分からないようなフワフワした展開が続くのでアニメ組の皆さんは評価が付けがたいと思うのですが、一応きちんと筋のあるお話になっていますので何か感じるものがあったら最後まで付き合って頂けると嬉しいなと思います。
空の境界
夏新番として評価するのも違う気もするのですが一応。まぁ今更説明不要の劇場版ブームの先駆けとなった作品ですね。劇場用に仕上げている画面はまさに圧巻で他のTVシリーズと比べるのはちょっとフェアじゃないですね。
TVで観れるのはとても有り難いのですが、やはりDVDなりBDなりをレンタル・購入して視聴したいという思いが駆られる作品です。今後もとくに各話感想を書かないと思いますが毎週観ていくと思います。
<物語>シリーズ セカンドシーズン
今更作品の特性を説明するのも面倒くさい、例のアレです。画面の特殊さ・会話の特殊さが直接作品の出来に繋がらないのは化物語から猫物語(黒)まで見てれば先刻御承知かと思いますので、今回もエピソードごとの出来の良し悪しで評価が決まるかと思います。
ただ昨年放送された偽物語と猫物語(黒)を比べると、やはり忍野メメの存在の有無で作品の土台が全然変わってきてしまうという印象が強いのですね。
今回のセカンドシーズンを忍野亡き後の物語と考えるとあまり期待出来ないかなと思います。
あと相変わらずURAさんの作る動画はポップなデザインでまとめられていて観ていて気持ちいですねー。
各所でジブリールかよっ!とツッコミの声が上がっていましたが、URA×渡辺明夫のタッグはまさに至高です。渡辺明夫さん自身もポップなアニメーションの名手なのでこの二人がタッグを組むと隙がない。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
原作が比較的単調なショートギャグなので、あまり期待をしてなかったんですが良い意味で裏切ってくれました。やはりネタの単調さを演出と声の演技で補えるのがアニメの良い所ですね。(前期のはたらく魔王さまも同じパターン)
原作準拠のヘタウマ系のキャラデザとマッチした省略の効いた画面がしょうもないギャグの連続に良いテンポ感を付加していて引きこまれました。
演技も橘田いずみさんが主人公のアレさ加減を存分に表現していて変な愛着がモテます。セリフがほとんど主人公の独白なのでここで好きになれるか否かは大きいですね。
急に声を掛けられてとっさに喋れなくなるもこっちが不憫になるぐらいリアルで面白かったです。
恋愛ラボ
太田雅彦監督といえばゆるふわ萌えキャラ系ギャグアニメの名手として有名な監督さんですね。正直僕の守備範囲外の作品が多くてきちんと最後まで観た作品はないんですが、1話での印象や世の中の評判を観る限りその演出力は確かものです。で、この恋愛ラボはその太田監督の演出力の極みと言っても過言ではない出来。
レイアウト・作画演技でこれでもかっ!とうくらい女の子の可愛さが表現されていて、かつ作画の細かさがそれを補強しているので見ているだけで引きこまれます。
作画については特に髪の動きとスカートのプリーツに注目してほしい。こんな細かく描くか普通!と思わず叫んでしまいますよ。
またギャグシーンでの思いっきったコミカルな演出が、演出自体の上手さ・切替の巧妙さ・日常シーンとのギャップ、という3つの作用が機能してハッとするシーンに仕上がっていました。
で、画面はとにかく素晴らしいわけですが、この手の作品の場合ギャグが弱いと僕みたいな視聴者は脱落してしまうわけですね。
これに関しては暫く観てみないと判断が難しいんですが、きちんとシチュエーションを振った上でオチを付けたり、定番のネタに逃げずにネタ出ししている事が感じられたので好感は持てました。(まだネタは弱いんですが)
どこかで上手くギャグが跳ねれば今期上位のアニメになる可能性があるように思います。
きんいろモザイク
とにかく1話がよく出来てる。1話が良く出来過ぎていて、おそらくここから”普通のアニメ”に軟着陸するだろうことが目に見えてるのがむしろ残念。(いわゆる琴浦さんパターン)もうねー、1話だけ別アニメにしなよってぐらい作品性が別物になっちゃってるんですよね。
本当は2話を観た上で細かく比較したいんだけど、大雑把に言って1話は主人公が異世界(見知らぬ外国)に飛び込むワクワク感・不安感を主人公の一人称視点からハートウォーミングに描いているんですね。
それなのにどうやら2話以降は英国の少女が日本に来る話になってしまうわけですよ。
同じ異文化交流でもこれだと異邦者を見守る話になってしまうわけで、この視点の変化は作品の方向性が全然変わってきてしまうじゃないですか。
うーむ惜しい。この1話を投げ捨てて日本での異文化交流物にしてしまうのはすごく惜しいなぁ……。
念のため2話以降も見ていきますが、僕のこの悪い読みを裏切ってくれることを願いたいです。
銀の匙
そのうち原作読もうと思っているうちにアニメ化。原作者と題材に信頼感があるので最後まで付いていこうと思います。ただそれにしても1話の冗長感・説明臭さはどうも……。掲載誌が少年誌だから仕方ないんだけどねぇ。
それにしてもノイタミナ枠は題材・OP・EDでしっかりと独自色を出してきますね。むしろこのノイタミナカラーに押されて高校が舞台の物語なのに、大学が舞台かと勘違いしてました。
それと本作は内海賢二さんの最後の出演作となるわけですね。噛み締めましょう。
ローゼンメイデン
7年ぶり3度めのアニメ化。旧シリーズとは異なり原作通りに進めていきますという宣言をしたかのような1話での高速おさらい展開。まぁ確かに原作準拠のストーリーって1回もTVでやってないから一応やっておかないといけないという事情は分からなくもないが……。
旧シリーズで杜撰なTVアニメ化をしてしまった事の報いを受けたような気分でした。(前シリーズのスタッフが悪いんじゃなくてコンテンツ管理してる奴が無計画な事が原因。)
坂井久太さんのキャラデザがドール達の愛らしさをこれでもかっ!というぐらい引き出していて素晴らしいですね。しばらくはこのキャラデザだけで付いていけます。ただ原作自体の戦闘パートがひたすら微妙なんでその辺を上手く乗り越えられるかが鍵になる気がします。日常パートはよ!
あ、それと久しぶりの真紅・ジュンの演技が落ち着いた感じになっていて時の経過を感じましたね。
げんしけん二代目
6年ぶり3度めのアニメ化、というローゼンに近しい経緯のアニメ。ただしローゼンと違って基本的に旧シリーズ含め原作に忠実だがキャストは総とっかえという布陣。アニメの出来自体は悪くないし水島努監督作品なので観たいのは山々なんですが、”げんしけんは斑目が卒業した時点で終わった教”の信者なので二代目は無いです。スミマセン。
いやでも波戸ちゃんの話とかオタサークル絡めてやるような話じゃねーって実際。
< 良作の壁>
幻影ヲ駆ケル太陽
オリジナル戦闘美少女物で、あかつきごもくデザインの尖ったキャラと変に暗いストーリーからスタッフの妙な熱量だけは感じる作品。ストーリー的にも設定的にも完全に未知数でまだ評価のしようが無いが、オリジナル物で1話の掴みが弱いというのはちょっと不安がある。
戦闘美少女というジャンルで奇をてらうとなると、なのは・まどか辺りの有名作品が頭をチラつきますし、やはりその辺を越えていかねばならないわけですが、さてどうなることやら。
ダンガンロンパ
岸監督、ゲーム原作の仕事受けすぎ。もうすっかりゲームっぽい演出はお手の物といった感じでしたね。原作の時点でかなりビジュアル面が奇抜になっていて、その辺を上手くトレースできているんで面白い画面に仕上がっていますね。
原作がアドベンチャー+推理物ってことでどう見せてくるかが作品評価の分かれ目になります。まだオンエアが推理パートの手前なのでどうなるのか評価が付けがたいです。
キャスト陣の豪華さもゲームならではという感じ。特に主人公を緒方恵美さんが演じている貴重さ。通常のアニメ企画だとベテラン陣を主人公に配役するのは難しいでしょうから。
そしてのぶ代……っ!
義風堂々!! 兼続と慶次
今期の非オススメ秘蔵アニメその1。楽しい。とにかく観てて楽しい。原作掲載誌であるコミックゼノンらしい堂々とした時代錯誤っぷり全開で視聴者を圧倒しつつも、やってることが実にくだらなくて良い。これがもし変にシャチホコばった硬派な作品だったとしたら絶対敬遠してたな。
主要人物が異様にデカくてマッチョという時点でかなり怪しい雰囲気を感じたので、自分のなかのフィクションレベルを最大まで上げて観ていたんですがそれが正解でした。この作品をまともに観ていたら危うく切ってる所でしたね。
とにかく頭空っぽにして楽しむ作品であることに間違いない。
BROTHERS CONFLICT
今期の非オススメ秘蔵アニメその2。関東圏に住んでいると、義風堂々とブラコンが2連戦なので嬉しい悲鳴を上げてしまいます。これも観てて楽しい系アニメなんですけど、義風堂々と違って何が楽しいのかが自分でも理解不能。
たぶん次々に出てくるイケメンとひたすら流される妹ちゃんが織りなす美しい流れ。そしてその流れが行き着く先が必ずあのEDという鉄板のオチがたまらないんだと思います。
EDに関して楽曲ののぐんにょり感(褒め言葉)と幾原さん演出の絶妙なステージ感がたまりません。「どうすればいい教えてくれよ、は歌を聴いたこっちの台詞だ」という巷で見かけた感想に深く同意。
プリズマ☆イリヤ
原作者がFate同人の大手サークルで当時からこんなノリの本を描いてたわけですが数年の時を経てまさかそのままアニメ化するとは!当時あの界隈で嬉々として同人を漁ってた身としてはこんなに楽しいものは無いわけですよ。あぁ、何もかもみな懐かしい。
というわけで普通にアニメでFateを楽しんできた人から見てこの作品がどう映るのかはもはや判断不能。まぁノリと情報量からいって型月信者向けなので合わない人はさっさと切るのが吉かと。
それにしても今期は幻影太陽と合わせて門脇舞以さん主演作2本ですか。イリヤの明るいノリを見るとまだまだ門脇ヒロインも有りだなと思いますね。
門脇の時代来てる…。
ステラ女学院高等科C3部
サバゲー×女子高生ということでこの手のメカミリ物もだんだん一般性を帯びて来ましたね。各キャラのキャラクター性もまずまず、オーソドックスな導入、丁寧なメカミリ描写とやるべきことはキチンとやっているんですがちょっと作画的にも脚本的にもフックになる部分が弱いかなという印象。
作画は崩れているわけではないんですが、昨今のアニメ業界の作画クオリティの上昇についていけてない感があります。この辺、制作がGAINAXなので近年のお家騒動が影響しているのでは?と勘ぐりたくもなりますが……。(めだかを観てなかったんで作画力の低下についてイマイチ言及しづらい。)
あとキャスト陣で人気を狙いたいなら中途半端な棒読みタレントを入れてる余裕は無いはず。キャスト人気でゴリ押しする作品はあまり好きじゃないけどこういう中途半端な起用方法は誰も得しないですよ。
最近のガルパンブーム・艦これブームと比較してもこの題材でこの低調さはちょっとやっちまった感が漂うのが悲しい所。キャスト面・作画面で期待できない以上、演出でなんとかしたい所ですね。
マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃんtheTV
なにこのアニメ。なんか2期らしいんですが、1期はいつやっての?なにかスゴイ勢いで突き抜けていてある種の清々しさを感じます。5分枠の強みを最大限に生かしている感じ。やり逃げとも言う。
特に今後感想を書くこともないでしょうが、最後まで見ると思います。
Free!
真っ当に女性向けに作られていて、自分なんかは完璧に視聴範囲から外れます。まぁ仕方ない。作品のクオリティは高いんですが、どうしても趣味に合わないのでこの辺の位置です。スミマセン。世間的に話題になった「登場人物がホモ臭ぇ」という評ですが、これは正確には「男性キャラが尽く女性っぽい言動になっている」という理解が正しいかと。性的趣向は関係ない。
女性向け作品だと必ず1人か2人は女性っぽい男性キャラがいるものですが、全員が全員女性っぽいっていうのは珍しい気がします。(守備範囲外なので完全な憶測ですが…)
このことが女性視聴者に対してどう作用するのか興味深いところですが、さすがにそこまで追う気になれないのでこの作品とはここまでの付き合いで終わりにします。
超次元ゲイム ネプテューヌ
原作ゲームの話題は折にふれて目に入っていたんですがここまでギャルギャルしい世界観だとは思ってませんでした。まぁ逆にこの開き直リ方は観ていて分かりやすいです。つなこさんデザインの可愛らしいキャラクターやあざとい服装と豪華女性声優陣、そして変身するとおっぱい~んという布陣はそれだけである種の需要を満たすでしょう。
俺も暇なら見続ける所なんですが、今期は視聴本数がパンク気味なのでここまでです。
< ファン向け作品の壁 >
(これ以降ディス表現有り)
ファンタジスタドール
擬似玩具アニメ、擬似キッズアニメという印象。ここから印象を裏切っていくための布石なのか単にこにうのやりたいだけなのか判断できません。ただもし後者のパターンだった場合、キッズ層を度外視して擬似キッズアニメをやる意味がちょっと分からない。下手にパロディ的に扱うとキッズアニメへの冒涜になりかねないのでその辺は慎重に扱ってほしいなと思います。
君のいる町
僕は少年マガジン読者なので原作もほぼ毎週流し読みしているんですが、内容がどうもトレンディすぎて肌に合いません。なのでアニメも追いかけないつもりなんですが、監督がまさかの山内重保さんとは……っ!どう考えても食い合せ悪いぞこの組み合せ!
いやもう山内さんに原作ものはやめさせた方がいいぞ。双方怪我するし。あと現代劇も山内演出の良さを殺す要因になりかねない。
そしてさらに不安なのが制作GONZO……。
この不安感はむしろ視聴意欲が湧いてくるんですが、どうしても原作の壁がなぁ……。
神様のいない日曜日
ザ・富士見書房という匂いのするラノベ原作アニメ。ラノベ界隈に詳しくないんだけど、こういうノリは富士見の専売特許って感じがする。主人公の気取った感じやキャラデザはある種の様式美ではあるものの、昨今流行りの中二病的メタ扱いからも分かるように様式自体が古臭い存在になってしまっていてちとキツイ。
まぁこのノリが好きな層向けって意味合いもあるんでしょうけど。
設定面では目新しさがあるので富士見的ラノベ臭に抵抗がない人は追いかけて損はないと思う。
ブラッドラッド
ギャグアニメとして見るとネタが弱くてテンポが悪いので視聴が辛い。ただしギャグアニメではない可能性も捨てきれない。まぁとりあえず1話の段階ではギャグアニメ以外の方向性が見えなかったんだけど。
個人的な宗派として”意味の無いオタク設定”が大きなマイナスポイントになるのでこのアニメはここまでということで。
魔界王子
古き良きガンガン系ファンタジー作品。この手の作品はある層の中高生女子に圧倒的支持があるはずなので、古臭いとか設定に工夫が無いとか言ってはいけない。
そもそもそういうオジサン層はターゲットから外れているのだ。
適度なバトルと適度な耽美感があればそれでいいのです。
サーバント×サービス
原作が高津カリノで制作がA-1 PicturesなのでWORKING!!三期への繋ぎとみていいかと。ただネタの弱さを強烈なキャラクター性がカバーして大ヒットしたWORKING!!と違って、ネタの弱さはそのままにキャラだけ弱くなった劣化コピー感が否めず視聴が大変苦しい。
なにせ1話のなかだけで、もうネタの使い回しが発生している。これは天丼とかベタとかそういう技術上の問題では無く原作者の特性とみて間違いない。
そしてWORKING!!に対する批判として度々苦言が呈されていた、”ツッコミがただの暴力問題”も健在。一応WORKING!!では伊波さんの異常な暴力性がネタとされていたのでギリギリなんとかなっていたが、ツッコミを暴力に転化してしまうのは作者の笑いのセンスに依る問題が大きいかと思われます。
この作品をみてWORKING!!がいかに奇跡的なバランスで成立していたかを思い知りました。
WORKING!!三期待っています。
犬とハサミは使いよう
純粋につまらない作品って近年は少なくなっているんですが、これは堂々とつまらない。とにかく脚本・コンテのテンポが最悪。1話の内容なんかAパートだけでさっさと終わらせるべき。
また、テンポの悪い薄められた内容を埋めるために詰め込まれた会話の上滑り感。こういう面白さを勘違いしたようなラノベ的会話はアニメ化する際に改変してあげてください。原作者の知性が疑われてしまいます。
STOP!晒し上げ!
あぁ櫻井孝宏の無駄使いここに極まれり。
帰宅部活動記録
そしてそんな犬とハサミは使いようが、まだマシであったという驚愕の事実を教えてくれるアニメが帰宅部活動記録。今期ブッチギリの駄ニメ。たぶん楽しんでいる人も駄ニメという自覚込みで楽しんでいるだろうから声を大にしてバカにしても許されるはず。
美少女日常物が幅を利かせる昨今に真っ当にギャグで勝負している原作の姿勢は買うんですけど、繰り出されるネタが次々に滑っていく様はちょっとした狂気の域。編集仕事しろ。
そしてそんな原作の弱さをカバーするどころが悪化させているのが新人声優の3人。ボケ3人ツッコミ1人という布陣でなぜボケ側3人が尽く棒読みなのか……っ!いやツッコミが棒でも困るけど、ボケが棒読みじゃそもそもボケが成立しないじゃん……。
「演技次第じゃ面白くなるかも」というネタもいくつかあったりするんですが、それを尽く棒読みで潰していく様は原作者への精神攻撃として思えません。
STOP!メディアを使った嫌がらせ!
スクエニはもっと他にアニメ化すべき原作をたくさん抱えているのでそっちに尽力してください。くーろんずアニメ化しろ!
よ、ようやく終わった……。
1クールで終了する作品が増えたせいか、本来小規模なはずの夏改変なのに新番組が多くてなかなかしんどかったです。
多くの2期作品を観ずに切ってるのにこのしんどさなので、全アニメ網羅してる世のアニメ戦死達は本当にスゴイなと実感しましたよ。
それでは、また次回。
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