800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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ピンポン
5年、10年という単位でこのアニメを超えるアニメは出てこないでしょうと確信できる化け物作品です。
そもそも原作の時点で完成されてる作品なんですが、アニメ化ではその原作をもう一段階上のレベルまで引き上げてくれました。
それでいてあくまで原作に忠実に作っているので非の打ち所がない。
特に良かったのは、ドラゴン、チャイナ、アクマを原作よりも掘り下げてペコとスマイルの物語だった原作を、5人の卓球選手の物語にグレードアップさせた点ですね。
また後半ではスッカリ慣れてしまった感がありますが作画をここまで原作に寄せる、コマ割りを演出に用いるという点もこの作品をグッと高いレベルまで押し上げてる要因だと思います。これらの作画、演出があることでアニメと原作が別個のものではなく地続きの進化系なんだという感覚で視聴することが出来ました。
原作があの個性的な絵柄なので、完全にアニメと原作は別だと割りきって現代的なアニメ用にリファインしてしまう選択肢もあったと思うのですがそういった日和ったことはせずにあの絵柄で勝負してくれたことに本当に感謝したい。
ツイッターなどで観測してると絵柄で脱落する人は多少いたようですが、そんな事でアニメを見なくなる人はどうせストーリーも理解できないので気にしなくて良いのです。
そのぐらい強烈だったOP。大平晋也さんが作監、演出だもんなぁ。こんな映像がTVシリーズで観れるとは思いもしなかった。
総評でも触れた通り、本編自体がかなり松本絵に寄せてるんだけど、OPの最初のカットはそれ以上に松本絵になっててしかもそれが気持ち良いぐらい動くんだから原作信者な俺は死んだよね。それ見て。
で、初見のインパクトを上回る11話でのアバンとの繋がり。この辺湯浅さんの仕業なんだろうけどこの繋げ方は上手すぎて思わず叫んでしまったよ。
アクマはとにかく台詞が心に刺さるのよね。特に卓球辞めた後からがなんとも言えない哀愁を帯びていて堪らん。
その数々の名言を木村昴が暑く演じてくれたよね。いやぁ本当海辺でのペコとの対話シーンも震えたけどそれ以上にドラゴンとのトイレでの対話が渋くて驚いた。気質になったヤクザか何かだと思っちゃったよ。
なんだかんだで僕はアクマが一番好きです。才能は無かったかもしれないけど卓球に対して一番熱い男だったと思うよ。
たぶん5人のなかで一番楽しいクリスマスが過ごせたキャラだろう。浜省歌い出した辺りは爆笑したけど。
でその救われている状況からの、ペコとの敗戦→5年後の再起という緩急具合も堪らんよね。
演じていた文曄星さんも良かった。中国語は一切わからないけど感情は伝わってきてなんだか不思議な感じだったわ。
百合枝さんの存在が終始微妙だったんだけど、5年後のドラゴンの追加台詞「いやだよ、そんなの」に意味合いが凝縮されてたので良しとする。
理事長からのプレッシャーの描写とか結構しつこい印象があったんだけど、あれないとやっぱりドラゴンの心情理解が難しくなるので難しい所。
まぁドラゴンに関してはある程度作品の悪役をやらないと行けない分、色々辛いのは仕方ない気もするんだよね。
何だかんだ言ってもドラゴンはラストシーンの吹っ切れ方が原作よりはっちゃけてて気持ちよかったかなぁ。
あのシーンのために延々鬱屈した描写を見せていたという感じがします。
ペコは事前情報で新人が配役されると聞いてちょっと不安だったんだけど、蓋を開けてみればちゃんとペコだった。片山福十郎さんはプレッシャーも大きかっただろうけど見事にこのハードルを超えたなぁという感じ。
やっぱペコとスマイルは決勝戦前の
「遅いよ、ペコ」
「へへっ、そう言ってくれるな。これでもすっ飛ばしてやってきたんよ。」
「…うん」
この会話が全てですよ。あとはもう何も要らない。ペコが覚醒した時点で二人の歯車は再び噛み合ってるんだから。
総評
2014年2Q終了作品のなかではブッチギリの良作だし、多分恐らく2014年2Q開始作品のなかでもブッチギリかと思われます。5年、10年という単位でこのアニメを超えるアニメは出てこないでしょうと確信できる化け物作品です。
そもそも原作の時点で完成されてる作品なんですが、アニメ化ではその原作をもう一段階上のレベルまで引き上げてくれました。
それでいてあくまで原作に忠実に作っているので非の打ち所がない。
特に良かったのは、ドラゴン、チャイナ、アクマを原作よりも掘り下げてペコとスマイルの物語だった原作を、5人の卓球選手の物語にグレードアップさせた点ですね。
また後半ではスッカリ慣れてしまった感がありますが作画をここまで原作に寄せる、コマ割りを演出に用いるという点もこの作品をグッと高いレベルまで押し上げてる要因だと思います。これらの作画、演出があることでアニメと原作が別個のものではなく地続きの進化系なんだという感覚で視聴することが出来ました。
原作があの個性的な絵柄なので、完全にアニメと原作は別だと割りきって現代的なアニメ用にリファインしてしまう選択肢もあったと思うのですがそういった日和ったことはせずにあの絵柄で勝負してくれたことに本当に感謝したい。
ツイッターなどで観測してると絵柄で脱落する人は多少いたようですが、そんな事でアニメを見なくなる人はどうせストーリーも理解できないので気にしなくて良いのです。
OP
俺の3話の各話感想はOPの話で終わった。そのぐらい強烈だったOP。大平晋也さんが作監、演出だもんなぁ。こんな映像がTVシリーズで観れるとは思いもしなかった。
総評でも触れた通り、本編自体がかなり松本絵に寄せてるんだけど、OPの最初のカットはそれ以上に松本絵になっててしかもそれが気持ち良いぐらい動くんだから原作信者な俺は死んだよね。それ見て。
で、初見のインパクトを上回る11話でのアバンとの繋がり。この辺湯浅さんの仕業なんだろうけどこの繋げ方は上手すぎて思わず叫んでしまったよ。
アクマ
アクマのアニメ化での追加要素はラストで子供が出来たことぐらいなんだけど、この男の場合は原作時点で十分出番が与えられているのでそのくらいでちょうどいい。アクマはとにかく台詞が心に刺さるのよね。特に卓球辞めた後からがなんとも言えない哀愁を帯びていて堪らん。
その数々の名言を木村昴が暑く演じてくれたよね。いやぁ本当海辺でのペコとの対話シーンも震えたけどそれ以上にドラゴンとのトイレでの対話が渋くて驚いた。気質になったヤクザか何かだと思っちゃったよ。
なんだかんだで僕はアクマが一番好きです。才能は無かったかもしれないけど卓球に対して一番熱い男だったと思うよ。
チャイナ
チャイナはアニメ化で一番報われましたねー。母親との関係性が追加されて初回のインハイ予選での負けがさらに重い物になったと思ったら、そこからの救済具合が半端じゃない。たぶん5人のなかで一番楽しいクリスマスが過ごせたキャラだろう。浜省歌い出した辺りは爆笑したけど。
でその救われている状況からの、ペコとの敗戦→5年後の再起という緩急具合も堪らんよね。
演じていた文曄星さんも良かった。中国語は一切わからないけど感情は伝わってきてなんだか不思議な感じだったわ。
ドラゴン
一番テコ入れされた男、ドラゴン。百合枝さんの存在が終始微妙だったんだけど、5年後のドラゴンの追加台詞「いやだよ、そんなの」に意味合いが凝縮されてたので良しとする。
理事長からのプレッシャーの描写とか結構しつこい印象があったんだけど、あれないとやっぱりドラゴンの心情理解が難しくなるので難しい所。
まぁドラゴンに関してはある程度作品の悪役をやらないと行けない分、色々辛いのは仕方ない気もするんだよね。
何だかんだ言ってもドラゴンはラストシーンの吹っ切れ方が原作よりはっちゃけてて気持ちよかったかなぁ。
あのシーンのために延々鬱屈した描写を見せていたという感じがします。
ペコとスマイル
この二人に関してはほぼ原作通りでしたね。それだけ完成されているってことだと思います。ペコは事前情報で新人が配役されると聞いてちょっと不安だったんだけど、蓋を開けてみればちゃんとペコだった。片山福十郎さんはプレッシャーも大きかっただろうけど見事にこのハードルを超えたなぁという感じ。
やっぱペコとスマイルは決勝戦前の
「遅いよ、ペコ」
「へへっ、そう言ってくれるな。これでもすっ飛ばしてやってきたんよ。」
「…うん」
この会話が全てですよ。あとはもう何も要らない。ペコが覚醒した時点で二人の歯車は再び噛み合ってるんだから。
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総評
ラブライブ1期の何が凄かったかってラブライブってタイトルなのに終盤でラブライブを無視して、穂乃果の内面にスポットを当てたことだと思っているんですよ。あの展開があったからラブライブはただのキャラ物とか企画物の枠組みを超えたアニメになったと思うわけです。
なので正直2期はあまり期待してなかったです。やりたいことは1期でやり尽くした感があったので2期は大会を軸に普通のキャラ物の王道をなぞっていくんじゃ無いかと予想してました。
で、結果そういった僕の安易な予想を軽々飛び越えて芯のある物語をみせてくれましたねー。いやぁやっぱラブライブ最高だわ。
やはり勝因はメンバーの卒業というテーマに取り組んだことかと思います。大会への取り組みとは別に卒業という切り口を用意することで各キャラの内面をより深く見せてくれました。また副次的ですが他の商業アイドルを扱った作品とも差別化ができたのも良かったですね。いやぁまさか”スクールアイドル”なんていう奇妙な設定が生きてくるとは予想だにしてませんでしたよ。
それと、サザエさん時空で回していけばコンテンツとしては安泰なのにあえて突っ込んでいくスタッフの心意気にシビれますね。
A-RISE
A-RISEの存在が2期の良いアクセントになっていたように思います。1期に比べて出番が増えたとはいえそれでも出番の少なかった彼女達ですが、存在感バツグンで記憶に残る良いキャラでしたね。そしてなにより綺羅ツバサちゃんがメッチャ可愛い。なんなのこの子。
ライブシーンが1曲しか無いのが大変惜しいです。
星空凛
4・5・8話では1期で掘り下げの甘かったキャラを掘り下げたわけですが、なかでも凛ちゃん回の5話が良かったですね。ボーイッシュなキャラが女の子らしく覚醒するという話はありがちなんだけど、この回は格別だったなぁ。
思うに凛ちゃんが妙に主体性に欠けることが良いギャップを生んでいるとおもうんですよね。また普段女の子らしい服装を着ない子が、女の子っぽい服装を!って流れでウェディングドレス着せちゃう辺りが飛び抜けてて素晴らしい。
この回以降、凛ちゃんの練習着がスカートになったのも嬉しい変化でした。
9話以降の展開
この展開のために存在したといっても過言では無い2期。逆に言うとやるべきことがこれしか無いわけだけど。詰め込み展開が横行する昨今のアニメ業界にあってここまで1話1話贅沢に尺を使えるアニメも珍しく、またそれが幸福なことだと思う。
卒業とμ'sの解散に向けて、最後だからこそ、最後の瞬間までといった決意を感じさせるシナリオには胸を打たれました。
まぁなので個人的には、最後の最後のアレは少し許容しがたい。やっぱり最後にあれやっちゃうと作品としての一貫性が失われてしまうよね。
まぁ「まだこのコンテンツを終わらすわけにはいかねぇ!」という大人の事情も分からなくも無いのですけど。
とはいえ総評でも書いたように、卒業をテーマとして選んだ時点でそういった大人の事情に強く抵抗していることが感じられるので全体としてはやはり高評価を与えたいと思います。
うあぁぁもう4月も終わりそうだぁぁ!
嫌になるぐらい時間がない。というわけで恒例の初回放送分感想です。
いつもの注意事項は以下。
- キッズ系アニメと1期未視聴の2期作品、5分枠アニメは対象外。
- 評価の高い順にレビュー
- 後半になるほどdis成分多め。注意。
キャプテンアース
非常に豊作な2014年第2Qですが、その中でも”面白く無いはずが無い作品”が4本あります。キャプアスはその内の1本。4本の内唯一のオリジナル物ということでトップにもってきました。
まぁ五十嵐卓哉×榎戸洋司×BONESの3本目だからね、過去作を鑑みて外すわけが無い。
こちら側の期待としてはただただスタドラを超えるか否かですよ。個人的にスタドラは思い入れが詰まった作品ですからこれを超えたらとんでも無いなと思ってます。
とはいえ、1話時点だとスタドラとはまた違った路線であることは明白です。変に過去作なぞっても嫌だしね。
一見して謎をバラまく形のSFロボアニメといった印象。こういう謎をバラまくスタイルって変にスカした印象が先行してしまってあまり良いイメージは無いんですが、本作の場合そこに榎戸節が入り混じって良い感じに情報の洪水が快感になりますね。
ロボも規格外の大きさ故の軌道上衛星を使った合体というケレン味が素晴らしい。合体シークエンスで大笑いしてしまった。
そしてキャスト陣では安定の鈴村と真綾。これで3作連続のキャスティング。こうなってくると宮野真守が欲しいところ。ゲストキャラでいいから出演してくれないなぁ。
ピンポン
今期の面白く無いはずが無いアニメの2本目。原作は言わずと知れた”才能”という物の本質を描いたスポーツ漫画の傑作ですが、唯一扱いの難しいのが独特の絵柄。
その映像化を担当するのが湯浅政明とくればなんの心配もありません。
放送前は「原作絵をそのまま動かすのは無理だろうから、湯浅監督はどういうアレンジを入れてくるんだろう?」とか思ってたんですが、まさか原作絵をそのまま動かすとは…!そんな事出来ちゃうんですねぇ。いやぁ改めて湯浅政明がとんでも無い人物だと思い知りましたよ。
演者陣もペコ役の片山福十郎さんが新人ということで不安でしたが蓋を開けてみればなんの心配も無く見事にペコでした。むしろ視聴者側が変に実写版のイメージを引きづらないか、という点だけが心配。
余談ですけど、ツイッターなどで本作の感想漁ってると”絵柄が気に食わないというだけで作品を敬遠する人間”を簡単にキャッチできるので重宝してます。
蟲師-続章-
今期の面白く無いはずが無いアニメの3本目。1期時点でスタッフ側に絶対の信頼を置いていいことを証明してますから。というかわざわざオリジナルスタッフ集めるために、ここまで待たせたわけですからね。この映像美を再び堪能できるとはね。本当に有難うございますとしか言い様がない。
いやぁ、コンテンツホルダーの皆さんは拙速に2期を作らずによくぞ待ってくれたよ。実際もう無いと思ってたし。よしんば監督は捕まえられたとしてもスタッフまでは無理だと思ってたよ。
1話はわりと新規視聴者にも優しい世界観説明も兼ねた回になっているので、1期観てなくても安心して楽しめるかと思います。というか基本的に1話完結なんで難しいことを考えずにその回ごとに楽しめばいいかと。
原作の残り分も珠玉のエピソードが残っているし、もどうやら分割2期らしいから制作側の体力も持つんじゃないかなと思いますんで先々の心配も無いんじゃないかな。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
今期の面白く無いはずが無いアニメの4本目。本作も1部・2部アニメ化の時点でスタッフの仕事を信頼していいことは確定済みだし、原作がジョジョのなかでも特に人気の高い3部ですから外すわけが無いですね。
個人的には2部・4部・5部のほうが好きなんですが、だからといって3部が嫌いなわけじゃないので今後に出てくる名シーンの数々が今から非常に楽しみ。
1話時点でも納得の映像と熱い演技でした。
というかおじいちゃんこと老ジョセフこと石塚運昇さん煩すぎでしょう。(笑)
この後もこのテンションを維持していって欲しいですね。
ラブライブ!(2期)
これも外しようがないかな。メインスタッフが1期から続投だし、1期時点で良い意味で色んな設定を消化せずにいたからまだまだやれることが残っているしね。個人的にそこまで思い入れがあるわけじゃないのでそこまでテンション上げて楽しんでるわけじゃありませんが、人によっては今期一番の期待作になるんじゃないでしょうか。
一週間フレンズ。
この作品は個人的に今期のダークホースでしたね。キャラの台詞や絵柄から優しさ溢れる世界観が感じ取れて良い。それでいて優しすぎて退屈にならないように設定の適度な切なさが良いスパイスになっている。
(優しすぎて退屈な世界観とは例えばサトジュン的な世界観)
そしてなにより藤宮さんが可愛い。ハンディキャップを背負っているが故の、ぎこちない感情表現が作画的にも脚本的にも演技的にも十二分に発揮されていて保護欲を掻き立てる。
個人的には藤宮さんが今期ナンバーワンヒロインだと思っている。
棺姫のチャイカ
今期のダークホースその2。ただのラノベアニメと高を括って視聴していたので作画クオリティの高さ、話のまとまりの良さ、導入の上手さに驚かされました。
改めてスタッフ陣を確認すると榊一郎×BONESで、しかもスクラップド・プリンセスチームなのでクオリティが高いのにも納得です。
すてプリの放送が2003年なので約10年ぶりのタッグというのも珍しいんじゃないかと。
世界観設定もファンタジーベースの落ち着いた世界観になっていて馴染みやすいです。非ラノベ民なので、いきなり世界の命運がかかったり、主人公が最強だったり、なぜか学園が舞台だったりすると辛いのですよ……。
またチャイカのデザイン、キャラ設定が奇抜さがあるものの嫌じゃないレベルに抑えられているのも魅力的です。
今期期待の1作かと。
僕らはみんな河合荘
木曜TBSだし女子キャラ多めだし緩めの作品なのかなぁと侮っていてんですが、これが意外に面白い。ギャグ主体のラブコメ物、主人公が一途で報われない、ヒロイン一人という堅実な設定が功を奏している感じ。いまどきラブコメやる上ヒロインが一人だと商売的に怖いわけですが、律ちゃん先輩はそんなディスアドバンテージを覆せる逸材。超可愛い。
基本ダウナーな中でときおり感情を垣間見せる場面で表現花澤香菜の演技力が光る。最近はとりあえずヒロインに花澤香菜的な風潮もあって、初回時は「また花澤ヒロインかよ」とちょっと穿った見方をしていたんですが、これはハマり役でしたスミマセン。
作画面は、同じ原作者の恋愛ラボが動き優先のキャラデザで先行していたのと対照的にこちらは原作テイストに寄せたデザインとなっていて比較してみるのが面白い。宮原るりさんの絵柄で動かすのはやはり難しいらしく引きの絵だとなかなか辛いものがあるんですけど、顔アップ時のキラキラ感は原作絵に近しいものがあるかなぁと思いました。
あと書き文字の演出は……挑戦的だと思いますがまだ練りきれてないかなぁ、と。
シドニアの騎士
僕が原作者の弐瓶勉先生の大ファンなので、ある意味注目のアニメ。前編3DロボCGが吉と出るか凶と出るか……。今のところ、CGの強みであるロボと、CGの弱さである人物描写がどちらも色濃く出ていて良さと悪さが半々という感じ。ただ遠未来SF、箱庭的世界観、遺伝子操作を受けた未来人という設定がCGの違和感と合致しているかなという感じ。
まぁ原作だと普通にみんな可愛いキャラなんで、怪我の功名というか不幸中の幸い的な印象もありますが……。
ロボ戦はまだまともに戦ってないのに格好良いので、今後戦闘が激化したときにどのような映像になるかは楽しみですね。
あと脚本が上手くアニメ用にアレンジしていて面白い。上手く原作のシーンをパッチワークしながら、時系列をずらしつつ本筋を変更しないように努力しているのが読み取れてちょっと感心してしまいました。
ブレイクブレイド
ロボアニメ豊作の今期だが本作はリアルロボット寄りとなっていて他のロボアニメとはまた違った感触を楽しめる。ロボの動きが重々しいので観ていて楽しい。設定的にもガチな戦争状態なのでその辺にフィーチャーした展開だと個人的に嬉しい。
劇場公開された作品の再編集ってことなので画面のクオリティは確保できるんじゃないかな。
それでも世界は美しい
花とゆめが提示する主人公像は男性視聴者でも馴染みやすくて良い。普段少女漫画を読まない身としてはこうしてアニメを通じて少女漫画分を摂取できるのはありがたい。ただファンタジー世界がベースなのに世界観の見せ方が下手だったり、主人公の服装が変に現代的でファンタジー感が薄れているのはマイナスかなぁと思う。
あとED演出がダセェ。なんで毎回画面左にキャラ紹介出してるんだろうか?
まぁ、それ以外に悪い所は無いので普通に楽しめるかな、と。
極黒のブリュンヒルデ
原作既読なのでストーリーに対する不安は無い。岡本倫らしい残酷な世界観と可愛い女の子独特な間合いのギャグが入り混じった良い原作です。女性キャラが主体なのでアニメ映えするでしょう。だた制作アームスって……。ひたすら不安だ。
原作の展開が終盤に差し掛かっているので、アニメと原作が同時に終わるような進行なのであれば嬉しいですね。
ブラック・ブレット
バトル系のラノベ物。これもチャイカと同じく、非学園物で主人公に最強設定が無いので結構俺好み。とはいえチャイカほどフックになる要素もないので展開次第では見なくなる可能性が高いなと思っている。ただ主人公にべた惚れな日高ロリはポイント高いっス。
神々の悪戯
乙女ゲーム原作らしい過剰なイケメン演出が逆に観やすい。あのぐらい過剰であってくれたほうが乙女ゲーアニメを観る用のスイッチが入るので。あと主人公の声がはやみんなのも良い。イケメンにドギマギするはやみんを楽しめるのでお得感有るわ。
エスカ&ロジーのアトリエ
左先生がキャラ原案を努めるとなぜかクソアニメになる法則がチラつきますが世界観は好きなので頑張って欲しい所。厳しい話をするとゲーム用の凝ったキャラデザインと作画に割かれている予算がどう考えても釣り合ってないので作画面での不安が残ります。
M3-ソノ黒キ鋼-
サトジュン×岡田麿里×サテライトっていまいちシナジーある組み合せに思えない。1話は無難な出来で特に良いとか悪いとか無いんだけど、この組み合せでその凡庸さもどうよって感じがする。
ロボの造形も個人的な興味から外れているのであんまり期待感高くないっすね。
健全ロボ ダイミダラー
男子のエロリビドーを糧に稼働するロボダイミダラーを使って戦うアニメ。以上!!早い話が今期のオッパイ枠ですが、変に重い設定が一切なくおバカ特化しているので好印象。地上波だと各種規制が入るんですがこのアニメの場合エロは添え物でバカなノリを楽しむほうが優先されるので規制がマイナス要素にならないのが良いですね。
子安さんや力也さんがいい声でおバカな台詞を読んでくれるのが楽しくてしょうが無い。そして日笠さんの演じる勝ち気なのに受け身なヒロインが個人的に大好物なので音声的だけで楽しめるのがこのラインのアニメとしては大きなアドバンテージだと思っています。
要は見流せるから消化が苦じゃないということなんですが。
ノーゲームノーライフ
とりあえず1話時点ではカイジとか嘘喰いとかライアーゲーム的なゲームバトル物らしいということが読み取れた。ただ肝心のゲーム描写がまだ描かれていないのでコメントのしようがない。
この手の作品だとゲームを魅力的に描けるか否かだけが重要でそれ以外の要素はかなりどうでも良いので最初のゲーム勝負でどこまで魅せることができるかに注目したい。
selector infected WIXOSS
WIXOSSという発売前のTCGを題材にしたホビーアニメですが、基本的にTCG部分はあまり詳しく描かないみたい。シリーズ構成・脚本に岡田マーリーを据えているだけあって女子の感情表現が重い……。そしてなぜか画面も劇伴も暗くしているので作品自体が非常に重苦しいものになっています。
それに加えてTCG部分でフランクに初心者狩りが行われたり、ハンデス戦略がディスられたりとTCGプレイヤー的に不快な描写が続いてしまい視聴意欲がガンガン削られてしまいました……。
TCG部分を気にしなければ暫く観ていても良い作品かと思いますが、個人的趣向が先行して視聴打ち切りとなりました。残念。
マンガ家さんとアシスタントさんと
15分枠としては適切な単発ギャグ作品。ただいまいちヒロユキのギャグの持って行き方が好きじゃないのでどうにも……。まぁヒロユキギャグが好きな人なら普通に見て楽しい作品だと思います。
魔法科高校の劣等生
世間的には超話題作らしい。正確に表現すると”放送前の段階でなぜか目にする機会が多かった作品”。俺の観測範囲だと基本的にディスしか聞こえないので単に広告が上手い作品なのかなぁという感じ。前評判ほど何かを感じるような良さを感じないんだよなぁ。設定の割に変に学園内での出来事に落とし込んでるから話のスケールが小さいし。
世間的には俺TUEEE!描写が鼻につくという意見が多いようだけど、個人的にそこはあまり気にならない。それよりも単にフックになる部分が無くて戸惑っている感じ。
一応3話くらいまで観たんだけど、それ以上見続ける理由が見つからなくて切りました。
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
「どうしたノイタミナ!」と誰もが口にする本作。いや、ラノベ原作だからダメってわけじゃないんですけどなんでよりによってファミ通文庫……。ファミ通文庫原作のアニメで当たったの何年前まで遡らないといけないんだ…?
あと非常に個人的な話ですけどファミ通文庫の作品ってある程度低年齢層向けなんでやっぱ夕方に放送して欲しいんですねよ。逆にノイタミナ枠って通常の深夜アニメよりも大人向け・非オタク向けの作品を放映してほしいんで、どうにも食い合せがよくない。
まぁどう考えても敢えてこの原作をチョイスしているんで、僕のような視聴者が持っているノイタミナイメージを破壊するためにやっているのかと思われます。
まぁとはいえ本作は1話でお腹いっぱいなので今期は大人しくピンポンだけ鑑賞しますよ。
ご注文はうさぎですか?
ハイハイ、ゆるふわ日常系ゆるふわ日常系。もうこの手のアニメは住み分けの問題なので、コメントしなくてもいいでしょう。
楽しめる人だけ楽しんでください。
彼女がフラグをおられたら
最近のラノベアニメはギャグラブコメ系が一ジャンルとして確率してきた気がする。本作はその系統に属する作品。まぁこれも日常系と同じく個人的に趣向から外れてしまうのであまり正しく評価できない。いや、ブッチギリで面白い作品に仕上がっていれば俺みたいな門外漢にも面白さが届くと思うのだけどね。
とりあえず端的に何が面白いのかよく分からないので1話切りも仕方ないかと。
風雲維新ダイショーグン
エロ&ロボという安易ながらも被りづらい題材が被るあたりに今期のロボアニメ豊作振りを感じる。「山下しゅんやデザインのエロいキャラ使おうぜ!」
「でも作画予算ないし……」
「だったら動かさなきゃいいんじゃね?」
という企画会議の様子が目に浮かぶような紙芝居アニメで、アニメーションとは一体何かという高度な問いかけのようにも映る。いや嘘、全然映らない。
前期でキルラキルが動かさなくても面白いアニメを作れるという事を実証した後では、やはりこの紙芝居っぷりは単なる手抜きにしか見えませんね。
ダイミダラーの方が好きです。
Blade&Soul
一度潰れても何度でも蘇るGONZO。ただ復活方法に難があったのか1話目から脚本が荒く、作画が低調と見所が無い。序盤だけは無駄に高クオリティなのがGONZOの良いところだったのに…。しかも原作がMMOという鬼門だからなぁ。
まぁ見所が無いだけで大きな失点があるわけでも無いので、今後の展開で万が一にも持ち直すかも知れませんがそれに賭けられる視聴体力も無いんで1話切りです。
星刻の竜騎士
作画も低調、脚本も詰め込み&説明台詞ばっかで企画から失敗してるとしか思えない駄作っぷり。原作ファンが可哀想になってくる。
ご愁傷様です。
メカクシティアクターズ
いやー、体調が悪くなるぐらい面白くなくてビックリした。面白くなさすぎて逆にテンションが上る。原作は人気があるらしいのだけど、俺の観測範囲から大きく外れたコミュニティでの盛り上がりなので、なんだか流行ってるらしいというぐらいの情報しか知らない。「いま渋谷の女子高生の間で大ブーム!」ぐらいの距離感。
まず映像面は良くも悪くもシャフト演出。
このブログで何回か書いてるけど、シャフト演出と呼ばれる演出方法はデザイン的にもアニメーション的にもセンスが感じられないので基本的に苦痛。
そしてその苦痛をさらに加速させる脚本の拙さ。西尾維新の頭を3回叩いて思考力を奪ったような面白みのない会話が延々続いていて辛いなんてもんじゃない。あの会話は元々の原作者のテイストなのか、シャフト制作ということに引っ掛けて西尾維新テイストにしたのか謎なのだけど、どちらにしろ外しまくっている事には変わりない。
全体的なディレククションのケレン味の高さから想像するに、シャフトが制作を担当したことは不幸な出会いだったんじゃないかなぁと思わなくもない。
まぁ原作知らんので、このぐらいケレン味を付けないと作品が成り立たないぐらい原作が駄作な可能性も有るんですが。
いやー今期は上位陣が圧倒的に面白くて中堅層のアニメがちょっと可哀想ですね。
ただでさえ視聴時間作るの難しいのにピンポン・蟲師・キャプアスは毎週2回は観てます。
それでは、また次回。