800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
総評
2クールやって物語は未完、2014年秋から第二シーズン確定という中途の段階ではありますが一旦ここで総評とします。NHKアニメらしいどっしりと構えた丁寧なシリーズ構成と、スケジュールの余裕を感じさせる安定した作画で毎週楽しませて貰いました。2013年秋開始の2クールアニメの中で3指に入る出来だったと思います。
正直なところ視聴前は”ゲーム世界に取り込まれた”という食傷気味な設定や、同じ原作者の”まおゆう”でのアニメ化失敗の余韻で余り期待してなかったのですが、それらが吹っ飛ぶくらい6話の出来が良くそこから一気にお気に入りの作品になりましたね。
この「6話で好きになる」というのがこの作品のキーポイントで、とにかくシナリオの進み方が遅いんですよね。ただ遅い分、伏線回収回での衝撃と満足感が大きく非常に贅沢な楽しみ方をさせてくれたアニメだと思いました。
シリーズ構成・脚本について
まず思うのはこれがNHKアニメで良かったということ。本作は1話~10話の”円卓会議設立”と11話~21話の”ゴブリン討伐”という2つの長編シリーズに別れた構成になっています。どちらも、序盤から中盤は焦れったいぐらいゆっくりとシナリオを進めながら数々の伏線を蒔いていき、終盤で一気にそれらが芽吹いていくという構成になっており十分な放送枠を確保できないとこのシリーズ構成でのアニメ化は難しかったと思います。
やはりNHKアニメは盛大に放送枠を確保し、また無理の無い放送スケジュールを組めるので非常に恵まれているなぁと感じました。
余談ですが、25話(1期最終回)のBパートで23話までの話が大きな物語の枠組のプロローグであった事が明かされる構成になっており、25話を見終わった後にはシリーズ構成の妙を堪能した満足感とともに、「25話やってまだプロローグ……!」というNHKアニメの懐の深さに圧倒されましたね。
閑話休題。
他にシナリオ面でいうと、世界観設定も見事な作品でした。”ゲーム世界に取り込まれる”というともすれば残念なことになりがちな設定なのではじめは構えて観ていましたが、練り上げられたゲーム設定とその設定が自然に絡むストーリー展開はよく出来ており視聴前に抱いていた不安は杞憂となりました。
なにより嬉しいのは”ゲーム世界”という事がおざなりな設定ではなく、物語の基板として機能していることですね。僕がSAOに望んだことが、本作でようやく消化されてた気分です。
作画について
作画面も終始安定しており、毎週毎週「アカツキちゃんカワイイ!」が出来る萌えアニメ的側面も完備している隙の無さ。原作ファンが云うには小説では出番の無い場面でもアカツキちゃんの出番を作る周到さだったようです。アカツキちゃんに限らず、基本的に女性キャラのデザインが丸っこくて可愛いい上、演技・作画でのリアクションがいちいち可愛いのでぼーっと眺めてるだけでも幸せになれる良いアニメでした。
PR