800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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分割2期のアニメは、2期目が終了してからちゃんとまとめ感想を書くスタンスなので本来ならスルーなんですが、今期は棺姫のチャイカ、シドニアの騎士、蟲師と高クオリティなアニメが多いのでそれぞれについてサラッと振れておきます。
棺姫のチャイカ
BONES流の地味で緻密な物語とアクションの構築が前編にわたって行き届いていた感じ。ファンタジー世界なので色々と細かい設定があるんだろうけど、その辺を台詞で説明することが殆ど無かったのが良いよね。台詞で説明しない分、きちんとキャラクターの行動がその世界の摂理にあったものになっているからちゃんと見てれば細かい設定が伝わってくるというのが堪らない。
あと元々のストーリ進行が地味だから、寄り道的なエピソードでも退屈せずに楽しめたのが大きいなと思う。
チャイカ役の安済知佳さん、アカリ役の原優子さんのご両名も新人とは思えぬ味のある演技で楽しませてもらいました。
特にチャイカはなーあのイントネーションをよく生み出した。ホント一つ一つの台詞が癖になるもの。
チャイカのお気に入りの台詞は9話「記憶の値うち」での
「なにゆえ?」
そして
4話「ドラグーンの願い」での
「記憶!もちろん記憶、忘却不可能!」
でしょうか。
あと番外編として、アカリとチャイカのやり取り
「チャイカ?」
「うい、チャイカ」
「チャイカ…」
が楽しすぎました。
2期も楽しみにしています。
シドニアの騎士
世の中的にはダークホース扱いですが、二瓶ファンの僕からしたら当然の出来。それでも、前編3DCGはかなり不安だったけど蓋を開けてみれば全然問題なかった。問題ないどころかアニメの新しい地平を切り開いたように思います。
ポリゴン・ピクチュアズまじすげぇって話は長くなるので2期最終回までとっておくとします。
3DをCGだけじゃなく音響、脚本もかなり良い仕事をしていた本作。ここは原作信者らしく脚本について振れておきたいと思います。
二瓶作品の特徴として、まともな説明が行われずにどんどんストーリーが進むという不親切設計があります。原作信者的にはその不親切さが堪らなく、2度3度と読み返す内に「もしかしたらこういうことなんじゃないかな?」という気付きに出会うのが楽しい作品群なのですが、どうにもこの作品構造はアニメ向きではないのです。
シドニアは原作の時点でかなり説明が多い作品ではあるものの、原作まんまでアニメ化したらやはり訳の分からない描写が多数生まれることになります。
そういった事情があるので脚本・シリーズ構成は、原作の持ち味を活かしたまま初見の人にも分かりやすく伝えるための工夫が求められていたわけですが、村井さだゆきさんはきっちりとその仕事をこなしてくれていたと思います。
特に8話~12話は原作のパッチワーク具合が極まっていました。時系列を上手く入れ替えてアニメ的に筋の通る脚本へと再編集していたと思います。
またアニメとしてキリの良い所で終わらせるという意味合いでも、ラストに小惑星戦をベースにしたオリジナル展開を持ってきたのは上手かったですね。ここも原作通りにやってしまうとなんとも歯切れの悪い終わり方になってしまうので。
さて、2期は少し時間が空いてしまいますが、原作者からも7巻あたりからが本番と言われるぐらいこの後の展開が面白いのでアニメ組の人も期待して待っていてほしいと思います。
我々原作ファンもあの娘が登場するのを心待ちにしています。
蟲師-続章-
なにやら制作が厳しい状況に陥ってるらしい蟲師。でもそんな不満も吹き飛ばすぐらい一回一回がとんでも無いクオリティ。特に1期目は鳥をモチーフにした蟲が2体登場し、どちらも動きが尋常じゃないときている。アニメで鳥の群れってあんな動かし方してたっけ?と思うぐらい気合の入った鳥作画。(そういえば4話も鳥が印象的だった。)
このアニメでは人物の動きも手抜きは無いけど、それ以上に自然描写、蟲の描写が気合い入りまくりで堪りませんね。
このクオリティを見せられると、いや制作遅れても良いっすと言いそうになってしまうのだけど、まぁ流石に放送に穴を開けるのは褒められたことではないので、最初から合間合間に蟲語を入れるようは放送スケジュールを組んでくれればいいかなと思います。
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