800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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総評
1期終了時に書いた内容と被りますが、地味で手堅いストーリー展開とBONSEらしい魅せるアクションの数々、そして何よりメインキャラ・サブキャラ問わずキャラクター達が魅力的だった本作。2014年を彩った1作といっても過言ではないでしょう。ただ唯一にして最大の欠点は、
なぜ2期目が10話しか無いんだ!!!
ということです。
もちろん最終話も詰め込みとはいえやるべき事は全部やっているので破綻していたということは無いです。やりきっています。
でもこれだけ良く出来た作品なのに、最後の詰め込み展開のせいでどうしても佳作という評価に留めざるを得ませんでした。
惜しい、非常に惜しいアニメでした。
企画の時点で話数は決まってたんだろうからシリーズ構成仕事しろって話かも知れないのだけど、とはいえ他の話数は他の話数で必要十分な内容なので、やはりせめてあと2話あれば……という思いが消えないんですよねぇ。
やはり角川10話アニメ枠は害悪……。
キャラクターについて語る
まずはなんといっても白・赤チャイカ + ニーヴァの片言組ですね。単体の片言喋りでも妙に癖になる魔力を秘めているのに、2人以上での片言会話ともなると、とんでもない破壊力でした。
この話法を考えだした榊先生、台詞におこした待田堂子さんと土屋理敬さん、そして各キャラを演じられた安済知佳さん、藏合紗恵子さん、平井祥恵さんに賛辞を贈りたいです。
それと白チャイカに感しては、作画上のお芝居も要所要所で可愛かったですね。
食事シーンでは毎回美味しそうに食べる様子が描写されていて微笑ましかったのと、シリーズ序盤の頃に棺の重さに翻弄されているかのような芝居付けが良かったです。総じて庇護欲をそそられる動きだったと思います。
次に主人公であるトール。
本作のアクション要因として大活躍でしたね。ワイヤー付きの短刀*2を使ってのアクションはバリエーションに富んでいて2クールの長丁場でも飽きずに楽しめました。
近接戦闘でのアクションはBONSEの十八番なのでこの作品に限らないのですが、本当に観てて気持ちいい戦い方でしたね。魔法に制限がある世界観だったので武器同士で戦うことが多く見せ場多かったのがが嬉しかったです。
一応彼はハーレム状態になるんですが、榊先生らしい朴念仁さと女性キャラの特殊さで嫌味さを感じさせませんでした。
で、その間違ったハーレム要因としてのアカリとフレドリカ。
なんというか両名とも破壊と狂気が先行しすぎてて良い意味で残念なヒロインなんですが、まぁ最終的にハーレム隠居生活に組み込まれていたので彼女たちなりに満足の行く形に落ち着いたように思います。
アカリは日常シーンでのどこまで本気なんだか分からない感じがとても良かったですね。ただフレドリカはちょっと便利すぎたかなという感がありました。
裏の主人公チームといった位置づけだったジレット隊も魅力的でした。
ジレットはどこまでも真っ直ぐな騎士道を貫く正統派主人公、彼を慕うヴィヴィも正統派なヒロイン像という両名とも素直なキャラ設定になっていて気持ちの良いキャラクター達でした。ジレット隊の正統派っぷりは白チャイカ組が変速構成だったことの裏返しだったんでしょうかね?
ジレットが消息を立ってからは他の隊員の忠誠心がより一層際立っていて展開を盛り上げました。ただ1点残念だったのはジレットの復帰があっさりしすぎていた事かなぁ。
そして最後に赤チャイカ組。
彼らも描写が少ないわりにプロの傭兵としての挟持をみせたり、精神的に未熟な赤チャイカをサポートしていることが感じられたりと魅力的なパーティでした。
ハルトゲン城での決戦ではもうちょっと活躍の機会があればなぁと思ってしまいます。
(総じてハルトゲン城では本来三つ巴の戦いになりつつも、ガズ皇帝との最終決戦にもつれこむという壮大なプロットだったはずなのでやはり話数が足りない……という結論に落ち着くのです。)
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