800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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はい、毎期恒例のまとめ感想です。
今期は、1話放送時の期待感のわりに尻すぼみに終わったアニメ、いわゆる残念アニメが多かった印象です。
というわけで、このエントリではその残念アニメ郡をひとまとめにレビューしたいと思います。
革命機ヴァルヴレイヴ
2013年最後の大物、最大のガッカリアニメといえばコレ。色々と悪評のある作品だけど何だかんだで1話とかワクワクしたよね?まぁ3話くらいで期待するのやめたけどね!
えーまぁとりあえず本作に向けて言うべき言葉は「この設定と24話分の話数使って視聴者に伝えたかったことそれだけ?」ですね。
なんか”相互不理解”、”学生の未熟さ”、”大衆の愚かさ”みたいな所が基本テーマになってたのだと思うけど、正直1クールあれば十分詰め込めた内容だと思うんですよね。
しかもカミツキ設定とかロボ設定とかほとんどテーマ関係ないし、カミツキのジャック設定とかほとんど本編で使われないし…。
逆にロボメイン、戦争メインで観るとどうも物足りない。1クール目にウダウダ15少年漂流記やってる暇あったら24話目のあとに独立国家作るまでの描写やってくれよとか思ってしまうよね。
なんで物足りないかといえば、本作の脚本の特徴としてアニメ的な気持ち良い展開、都合のいい展開を徹底的に避けているから。
まぁこれはこれで方法論として有りだと思いますけど、この設定・世界観でやることじゃなくない?だったら最初からロボとかカミツキとかいらないじゃんっていう。
アニメ的な都合の良さを避けるという事で言えば、崎森学園の一般生徒達が最初から最後まで衆愚に徹するというのも萎えますね。
普通は一般生徒達の変化を見せることで24話分の積み重ね・成長を表現できるのにそのこと否定して「200年経っても人間との溝は埋まりきってません」で締めるからね。
本当、1クールでやるならそのテーマでもいいけど2クールも使ってそれやられてもひたすら萎えるだけなんですけど……。
個人的には大河原脚本の大味な作風と、松尾監督の地味な作風が悪魔融合して生まれたどっちつかずな駄作って感じがしますね。
ロボとかSF設定全部捨てて、1クールかけて「ね、大衆って本当に愚かで救いがたいでしょ?」ってアニメ作ったらヴヴヴよりかは面白くなると思うよ。マジで。
境界の彼方
本作は僕自身はあんまり期待してなかったんで、まぁガッカリとも違うんですが京都アニメーションの超作画力、超演出力を駄脚本に注ぎ込んで錬成される駄アニメを観るとガッカリするなぁと。マジで全然皮肉じゃなく一番おもしろかったのが6話のギャグ回だからね。どうしてこうなった!
ただまぁラストのほうの展開を観るとちゃんと脚本を再構成すれば面白くなりそうな予感はするんですけどね。どうにも合間合間で余計なエピソードが挟まりすぎてて秋人と栗山さんの関係性をフィーチャーしきれなかったのが敗因かと思います。
ていうか続編作る気マンマンで色々と未回収の要素だしおいて、その結果テーマの主軸になる部分が疎かになるとかちょっとどうかと思いますよ。
ガリレイドンナ
2話までは間違いなく面白かったんだけどね……。色々言われてる最終話も2話までのハチャメチャ感を継続してれば許されたと思います。やはり3話~7話で無駄に重い世界観にしてしまったのが敗因でしょうか。
作品全体のフィクションレベルとかシリアス度といったものを管理できてない事を考えるとシリーズ構成置いてなかったのがマズかったんじゃないかなぁと思います。
あと9話・10話の過去話だけはまた例外的に面白いというか、テイストがシリーズのなかでで浮きすぎているというか、面白いのにこのタイミングでブチこんじゃうのは非常に勿体無いなぁというエピソードでしたね。
「ガリレオ」がキーワードになる本作ですから、恐らくこの過去話を入れる事はこの企画の初期から決まっていたんだろうと思います。で、あればロマンス溢れるこの話のテイストを軸に、シリーズのシリアス度を調整したらもっと良い作品になったんじゃないでしょうか?
いやもう本当、悪役のアドニムーンカンパニーをあんなに雑に処理するぐらいなら最初から出すなという気持ちでいっぱいです。
COPPELION
なんというか、ひたすらテンポの悪いアニメ化だったと思います。そもそもの話をしてしまうと、原作自体が結構ハチャメチャなノリでしかも作品の方向性から路線変更をしながら連載を続けている典型的週刊漫画誌連載作品なんですよね。
個人的にはその辺の粗をアニメでそう料理するのかなぁという点を期待しながら観てたんですが、ほとんどそのままアニメ化しちゃってましたねぇ……。
原作が非の打ち所が無いぐらい完璧に面白い作品ならそのままアニメ化もOKだと思うんですよ。(例えば蟲師とか)
でもCOPPELIONに関しては素人目にも分かるぐらい粗のある原作なんで、原作の良い所を生かし悪い所をカットするぐらいの思い切りがないと面白いアニメに昇華するのは難しいんじゃないかと思います。
あともっと身も蓋も無いことをいうと小津姉妹が仲間に為った後のほうが万倍面白いので、バトル展開になる前の人情話とか思い切りきってしまってよかったんじゃないでしょうか?
京騒戯画
基本的に作品のクオリティは高かったしテーマ性も回収してたんで、まぁガッカリともちょっと違うかもしれませんが、うーんでもやっぱガッカリかなぁ。何がガッカリかというと、まず1点目にもっとアクション多めの作品だと思って期待してたんですけど蓋を開けてみるとアクション少ない。
せっかく簡略化して動かしやすいキャラデザといくらでも暴れられる設定なのに大暴れしてるのが0話だけとか…。
あとテーマの肝になっている親父(石田明恵)が本当に大嫌い。俺的に全然許せないキャラだし愛せないのに、最終話で他のキャラに愛され・許されているのが全然納得いかない。
コトとフィーリングを同じくする視聴者なら納得の最終回なんだろうけど、そこから少しでも外れてしまうと、どうして親父を許せるのかという説明がほとんど無いので普通に辛い。
作品のキャラクターが「愛だろ、愛!」とか「なんとなく分かんだろ!」って勢いを持って行動するのは嫌いじゃないけど、作品を作る人間がそのノリだけで作品つくっちゃって、フィーリングが合わない人間を置いてきぼりにしてしまうのは如何なものかと思う。
特に”愛”という普遍的かつ高度なテーマに挑戦するなら、なおさらフィーリングだけに投げないでもっとちゃんと作品内になんらかの形を作って多くの視聴者に届けるように努力して欲しいなぁ、と。
で、そんな僕的に説明不足感満載の本作だからこそ5.5話とか復習編とかやってる暇なかったんじゃないかと思うんですよね。
その2話分使ってもっとキャラを掘り下げろよ!愛を形にしてくれよ!
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