800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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総評
1期時点ではそこそこ面白い程度だったんですけど、2期になってからのブーストがかかって最高に面白くなりました。1期は良くも悪くも様子見感が漂う回が多かった気がするけど、2期からは毎回が本気のやりたい放題。脚本・作画・音響とそれぞれに何かしらの尖り方をしていてそれを探す/感じるのが単純に楽しいんだけど、2期からはその尖った各セクションがダンディの名の下一体になっているまとまりの良さを感じました。
毎回毎回テイストが変わる様からは「日本のアニメーションってこんな事が出来るんだぜ!」という制作陣の声が聞こえてくるかのようでしたね。
本作の真に素晴らしい部分はゲスト参加する尖った才能をまとめあげた点だと思うんですよ。ただ単に尖っているだけで自由にやりたい放題だと作品として成り立たず単にオムニバス集になってしまうのですが、この作品の場合ちゃんと毎回ダンディがダンディなんですよね。
あれだけテイストが違うのにきちんとダンディのキャラは成り立っている。この絶妙なバランスを誰がどうコントロールしたのか不明ですが見事な手腕でした。
最終回も投げっぱなしにするかとおもいきやきちんとシリーズにオチをつけましたからねー。「制作前の段階で脚本にかなり時間をかけた」といった制作裏話にも納得できるぐらい1本筋の通ったシリーズに仕上がっています。
いや本当、こういうアニメ企画は10年に1度でいいから継続してやっていくべきだと思いますよ。制作時点でのアニメ技術・アニメ文化が一つの作品にアーカイブされるのって重要じゃないでしょうか。
これだけ面白い企画なのに正直言ってユーザー受けはそんなによくないだろうから、国が金をだすべき。
ここに金をだしてこそクールジャパンでアニメ振興だろうがよ!
お気に入り回
本作は視聴者ごとにお気に入り回が違ってくると思うし、それをみんなで言い合うのが楽しい作品だと思います。というわけで2期のなかで僕の好きな回を挙げていきます。
まずは何がなくとも16話・18話の湯浅政明回と押山清高回。もうこれはね、好きとか嫌いとかいう次元じゃなくて飛び抜けているから。
こういうアニメを見るだけあと数年は生きてみようと決意できる。
上記2作を度外視するなら一番のお気に入りは死後の世界を舞台にした21話「悲しみのない世界じゃんよ」ですね。
キャラデザ・美術ボード・音響が渾然一体となって作り上げた世界観はこの話だけの為に使い捨てるにはもったいないくらいでした。そしてなによりここまでおふざけみたいな脚本参加が多かった渡辺信一郎が本気を見せた脚本。今期は残響のテロルの感想でも触れたけど、渡辺信一郎作品特有のロマンチズムって本当に美しくて格好良い。ラストカットでゴンドラからひょいと顔を出すダンディが格好良すぎて…もう……。
5話のダンディと並んでマジでダンディがダンディだった回だと思います。
まぁ本当ね、他にも平行世界だったりトレンディだったりダンスだったりロックンロールだったりカピバラだったりと2期にハズレ回は無いんだけどいちいち言及してたら時間が足りないです。
とにかく全アニメファンに観て欲しいという作品ですね。なんなら2期見てから1期を見るという順番でも構わないので観てくれ!
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