800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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TVアニメ 絶園のテンペストのまとめ感想です。
絶園のテンペストは今期終了作品の中で一番”化けた”作品でしたね。
正直序盤はスカしたイケメンがオサレ魔法で戦うバトルアニメだと思ってましたし、視聴打ち切り候補の中に入ってました。
ただまぁ皆さんご存知のように8話から悩める中間管理職こと左門さんが登場し一気に面白さが加速、2クール目からは前期までのスカした雰囲気はどこへやら、ギャグ・ラブコメ・推理・そしてちょっとバトルが入り混じったエンタメ大作に変化しましたね。
また、2期からは各キャラの気持ちに上手くフォーカスを当てていて丁寧な仕事ぶりを感じました。
この辺も序盤と対比的で確かに愛花の理不尽な死から吉野と真広が立ち直ってないとはいえ二人が余りにもズレた思想を展開してたのでかなりウンザリしたのを覚えています。
最期までみてみると確かに序盤の展開も必要なんですが、もっと圧縮して2期のようなノリに転換して欲しかったです。
物語の構成上面白かったのが本作のヒロインの1人である愛花が、終始死亡している状態であった点。
常に吉野か真広の回想上でしか描写されない愛花のキャラクター性は、それぞれの視点によって微妙に異なっておりその事がより一層愛花に謎めいた雰囲気を付与していたと思います。
そういった中で、終盤での過去の愛花と対面するシーンやラストのビデオメッセージでの愛花がそれまでの愛花像と対比的に描かれていて良いギャップになっていました。
正直最終回での復活も有りだと思いながら観ていたのですが、残念ながらその筋はありませんでした。
愛花自身がビデオメッセージで言ったように「美しく退場してこそ、役目を果たせたと言えます。」というセリフが全てですね。
過去の愛花と対話する21話は作画・演出にも力が入っていて物語の盛り上がりも含めて全編のなかで突出した良回でした。
とにかく愛花を描くために存在した回と言っても過言ではなく、姫さまの攻撃を舞うように避けながら愛花らしいモノローグを語るシーンは絶品でしたね。
愛花について触れたのであれば、やはりもう一人のヒロイン鎖部葉風(本記事では姫さまと呼称)に触れないとバランスが取れませんね。
吉野・真広・愛花の三人がひたすら捻くれた性格をしていたのと対照的に姫さまは終始真っ直ぐな性格で清涼剤のような存在でした。
孤島に囚われていた時の自身たっぷりで男勝りな時期から、吉野への恋心を戸惑う姿を経て、全て吹っ切れて自分への気持ちに忠実になるまでの変遷はこの作品の見所の1つでした。特に吉野がまだ愛花への思いを引きずっている事を承知で吉野を真っ直ぐに想い続ける様は爽やかでしたね。
そういう意味でやはり21話の愛花との対話を必見なんですが、姫さまのハイライトとして挙げるなら23話のプールでの吉野との会話シーンでしょうか。下から照明があたるというアニメでは珍しいレイアウトでの姫さまの水着姿がとても画面映えしておりそれだけで引き込まれるシーンなんですが、ここでの会話がなんとも姫さまらしい直線的な性格を表現できていてグっときました。
本作は作画が終始安定し原作の終了とともにアニメも円満終了するという非常に恵まれたメディアミックスでした。
通常、原作継続中のメディアミックス作品だとどうしても最後が尻切れトンボになってアニメ単体だと評価しづらい作品になってしまいます。
また原作ファンもアニメ化以降の良エピソードをアニメで観れないという憂き目にあうので、本作のようなメディアミックス作品が今後も増えていく良いなと思います。
2013年第1クールの終了作品感想もあと2つ記事をかけば終了です。
正直、春の新番ラッシュと並行して進めてるのでなかなかに辛いのですが頑張りたいです。
それでは、また次回。
絶園のテンペストは今期終了作品の中で一番”化けた”作品でしたね。
正直序盤はスカしたイケメンがオサレ魔法で戦うバトルアニメだと思ってましたし、視聴打ち切り候補の中に入ってました。
ただまぁ皆さんご存知のように8話から悩める中間管理職こと左門さんが登場し一気に面白さが加速、2クール目からは前期までのスカした雰囲気はどこへやら、ギャグ・ラブコメ・推理・そしてちょっとバトルが入り混じったエンタメ大作に変化しましたね。
また、2期からは各キャラの気持ちに上手くフォーカスを当てていて丁寧な仕事ぶりを感じました。
この辺も序盤と対比的で確かに愛花の理不尽な死から吉野と真広が立ち直ってないとはいえ二人が余りにもズレた思想を展開してたのでかなりウンザリしたのを覚えています。
最期までみてみると確かに序盤の展開も必要なんですが、もっと圧縮して2期のようなノリに転換して欲しかったです。
物語の構成上面白かったのが本作のヒロインの1人である愛花が、終始死亡している状態であった点。
常に吉野か真広の回想上でしか描写されない愛花のキャラクター性は、それぞれの視点によって微妙に異なっておりその事がより一層愛花に謎めいた雰囲気を付与していたと思います。
そういった中で、終盤での過去の愛花と対面するシーンやラストのビデオメッセージでの愛花がそれまでの愛花像と対比的に描かれていて良いギャップになっていました。
正直最終回での復活も有りだと思いながら観ていたのですが、残念ながらその筋はありませんでした。
愛花自身がビデオメッセージで言ったように「美しく退場してこそ、役目を果たせたと言えます。」というセリフが全てですね。
過去の愛花と対話する21話は作画・演出にも力が入っていて物語の盛り上がりも含めて全編のなかで突出した良回でした。
とにかく愛花を描くために存在した回と言っても過言ではなく、姫さまの攻撃を舞うように避けながら愛花らしいモノローグを語るシーンは絶品でしたね。
愛花について触れたのであれば、やはりもう一人のヒロイン鎖部葉風(本記事では姫さまと呼称)に触れないとバランスが取れませんね。
吉野・真広・愛花の三人がひたすら捻くれた性格をしていたのと対照的に姫さまは終始真っ直ぐな性格で清涼剤のような存在でした。
孤島に囚われていた時の自身たっぷりで男勝りな時期から、吉野への恋心を戸惑う姿を経て、全て吹っ切れて自分への気持ちに忠実になるまでの変遷はこの作品の見所の1つでした。特に吉野がまだ愛花への思いを引きずっている事を承知で吉野を真っ直ぐに想い続ける様は爽やかでしたね。
そういう意味でやはり21話の愛花との対話を必見なんですが、姫さまのハイライトとして挙げるなら23話のプールでの吉野との会話シーンでしょうか。下から照明があたるというアニメでは珍しいレイアウトでの姫さまの水着姿がとても画面映えしておりそれだけで引き込まれるシーンなんですが、ここでの会話がなんとも姫さまらしい直線的な性格を表現できていてグっときました。
本作は作画が終始安定し原作の終了とともにアニメも円満終了するという非常に恵まれたメディアミックスでした。
通常、原作継続中のメディアミックス作品だとどうしても最後が尻切れトンボになってアニメ単体だと評価しづらい作品になってしまいます。
また原作ファンもアニメ化以降の良エピソードをアニメで観れないという憂き目にあうので、本作のようなメディアミックス作品が今後も増えていく良いなと思います。
2013年第1クールの終了作品感想もあと2つ記事をかけば終了です。
正直、春の新番ラッシュと並行して進めてるのでなかなかに辛いのですが頑張りたいです。
それでは、また次回。
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