800画報アニメ観戦記
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RDG レッドデータガール まとめ感想
TVアニメ RDG レッドデータガールのまとめ感想です。
なんとも惜しい作品でしたね。条件が揃えばきっともっと上手く料理できたはず。
1クールの作品としては上手くまとめたと思うし、導入と着地も見事だったんだけどどうしても小説5巻分を12話でまとめたことで無理だ出たな、という印象です。
全6巻のうち5巻までやるんだったら、一旦3巻ぐらいで区切って2期に望みを託すわけには行かなかったのかしら。
テーマ・モチーフ・雰囲気に心を惹かれ好きな作品になっていたので、1クールにまとめてしまったのは非常に残念でならない。
RDGで特徴的だったのは、”事象や心境を曖昧に描く”という演出方法でした。(以下、便宜的にこの演出方法を「曖昧な演出」と呼ぶ)
特に1話~3話でそういった特徴が色濃く出ていたと思います。
序盤ではこの演出方針について戸惑いを感じているような視聴者が多かったように思います。僕自身も最初は作品との距離感が掴めず首を捻りながら視聴していました。しかし回を重ねるごとに少しづつ作品世界に馴染んでいき曖昧な演出が心地よくなってきました。
いまでは曖昧な演出こそが作品のモチーフ・雰囲気を最大限に生かす演出方法だったと確信しています。
ただ総評でも触れたように長大な物語をたった12話でまとめることの弊害があり、細かい描写の端折りや強引なまとめ・展開が多くそのたびに曖昧な演出の魅力が削がれたように感じました。(特に宗田姉弟の心理描写が足りなかったため、戸隠編が残念なことに…。)
この演出方法を採用するにはどうしても長い尺が必要になるため、5巻分の内容を扱うには無理があったかなという気がします。
また曖昧な演出は必然的にドラマチックな演出と対極的な関係になってしまうわけですが物語である以上どうしても劇的な展開からは逃れられず、曖昧な演出からドラマチックな演出への移行に少し不自然さを感じました。
(ドラマチックな演出がダメというわけではなく、あくまで移行方法に難ありという風ご理解ください。僕も最終回のドラマチックさに心奪われたくちなので展開自体にはなんの文句もありません。)
本作のもう一つの魅力として音響も良かったと思います。
僕は音楽を語る語彙が少ないのでなんとも表現しづらいのですが、前段で挙げたようにメリハリよりも曖昧さが重要な本作においてBGMが重要な役割を果たしたのでは無いかと思います。
また伊藤真澄×畑亜貴の手がけるED曲が泉水子の心情に寄り添っていてまさに本作を象徴する曲になっていますね。物語の転換点で流れる泉水子バージョンも非常に良かった。
それでは、また次回。
TVアニメ RDG レッドデータガールのまとめ感想です。
総評
なんとも惜しい作品でしたね。条件が揃えばきっともっと上手く料理できたはず。
1クールの作品としては上手くまとめたと思うし、導入と着地も見事だったんだけどどうしても小説5巻分を12話でまとめたことで無理だ出たな、という印象です。
全6巻のうち5巻までやるんだったら、一旦3巻ぐらいで区切って2期に望みを託すわけには行かなかったのかしら。
テーマ・モチーフ・雰囲気に心を惹かれ好きな作品になっていたので、1クールにまとめてしまったのは非常に残念でならない。
演出の特徴
RDGで特徴的だったのは、”事象や心境を曖昧に描く”という演出方法でした。(以下、便宜的にこの演出方法を「曖昧な演出」と呼ぶ)
特に1話~3話でそういった特徴が色濃く出ていたと思います。
序盤ではこの演出方針について戸惑いを感じているような視聴者が多かったように思います。僕自身も最初は作品との距離感が掴めず首を捻りながら視聴していました。しかし回を重ねるごとに少しづつ作品世界に馴染んでいき曖昧な演出が心地よくなってきました。
いまでは曖昧な演出こそが作品のモチーフ・雰囲気を最大限に生かす演出方法だったと確信しています。
ただ総評でも触れたように長大な物語をたった12話でまとめることの弊害があり、細かい描写の端折りや強引なまとめ・展開が多くそのたびに曖昧な演出の魅力が削がれたように感じました。(特に宗田姉弟の心理描写が足りなかったため、戸隠編が残念なことに…。)
この演出方法を採用するにはどうしても長い尺が必要になるため、5巻分の内容を扱うには無理があったかなという気がします。
また曖昧な演出は必然的にドラマチックな演出と対極的な関係になってしまうわけですが物語である以上どうしても劇的な展開からは逃れられず、曖昧な演出からドラマチックな演出への移行に少し不自然さを感じました。
(ドラマチックな演出がダメというわけではなく、あくまで移行方法に難ありという風ご理解ください。僕も最終回のドラマチックさに心奪われたくちなので展開自体にはなんの文句もありません。)
音響
本作のもう一つの魅力として音響も良かったと思います。
僕は音楽を語る語彙が少ないのでなんとも表現しづらいのですが、前段で挙げたようにメリハリよりも曖昧さが重要な本作においてBGMが重要な役割を果たしたのでは無いかと思います。
また伊藤真澄×畑亜貴の手がけるED曲が泉水子の心情に寄り添っていてまさに本作を象徴する曲になっていますね。物語の転換点で流れる泉水子バージョンも非常に良かった。
それでは、また次回。
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