800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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かなり久々の更新となってしまいました。
とりあえず改変期恒例のまとめ感想を作品ごとにつらつら書いていきたいと思いますが、その前にリハビリ的に雑感エントリをば。
2013年の4Qからの2クール作品及び2014年の1Qを見てて気になったのは、やたらと作画崩壊アニメが生まれていたことですね。パッと思いつくのは、「WakeUpGirls!」、「ウィザードバリスターズ」、「とある飛空士への恋歌」、「サムライフラメンコ」の4作品。他にも僕の守備範囲外の作品で崩れていたアニメがあったかも知れません。
10年くらい前なら作画崩壊くらい日常茶飯事だったんですけど、今どき「酷い!」と思わず叫んでしまうような崩れ方って珍しいと思うんですよね。ここにきて4作品もまともに動かないレベルで作画崩壊するってちょっと驚きでしたね。
多少の作画崩壊には慣れていたつもりでしたが、やっぱアレだ、上記に挙げた作品のレベルで崩れるとシリアスな展開に感情移入しづらいって事を再確認しましたね。というか30分集中力を持たすのすらかなりキツイっす。
基本的にただでさえアニメ過多で視聴作品を絞っていかざるをえない状況なので作画が低調な作品は中身が良くても切り候補に入っちゃうのがどうにも残念。(ガッチャマンクラウズくらい突き抜けてれば話は別だけど。)
一視聴者レベルでも今どきまともに予算とスケジュールを組めばそれなりに作画が安定するって事が分かっているんで、企画段階で何か無理があったじゃないかなぇと勘ぐってしまいます。それはそれでしょうが無いなと思いつつも、作画崩壊させて貴重なアニメ企画を使い潰すってのはどうも腑に落ちないなぁ、と。
去年は1クールに無理矢理シナリオを詰め込みすぎて破綻しているアニメ企画が多いって話をしましたけど、どうも2014年は作画面でそういった自体が増えそうな予兆が……。たまたま今クールだけ重なったんだと思いたいですがねぇ……。
まぁ何かというと頑張れアニメプロデューサー!ってことですよ。シナリオ的にも作画的にも無理の無いアニメ企画を立てて欲しいものです。頼みますよ、ホント。
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さてさて、毎クール頭恒例の初回放送分レビューです。
初回放送とか言いつつもう1ヶ月近く立っちゃっているんで、まぁ序盤見た上でのレビューみたいな感じです。
そしていつもの注意事項は以下。
- キッズ系アニメと1期未視聴の2期作品をは対象外。
- 評価の高い順にレビュー
- 後半になるほどdis成分多め。注意。
世界征服 ~謀略のズヴィズダー~
とりあえず世の多くのサブカル寄りアニメファンとしては鉄板である所のスビスダー推しです。。黒星紅白の絵がほとんどそのままアニメーションするというだけで興奮ものなんですが、岡村天斎×めておと言う事で内容面も期待できそうで嬉しい限り。
3話時点では全然先が読めないし重めの要素も見えないけど、おそらく軽めの萌えアニメでは終わらないはず。
それにしても最近の★先生は女子キャラに衒いなく可愛いやらしい格好をさせるのですごく良い。ヴァニエイラ様もウーム教授もほとんど痴女みたいな格好してるけどだけどそれが良い。
バディコンプレックス
個人的にこのアニメはまさかの伏兵だった。ハリウッド脚本術ならぬサンライズロボアニメ脚本術があるんじゃないかと思わせるぐらい隙のない練りこまれた脚本に引き込まれる。ロボット物を魅せる為に必要な要素をクドくない程度に揃え、自然な流れでロボバトルに巻き込まれていく流れはお見事。非常に王道的な面白さを提供してくれていると思います。
欠点があるとすれば絵面がすごく地味。どうしよう、超面白いのに人に勧めづらい。
ウィッチクラフトワークス
初めのうちはシリアス物かと思ってたんだけど、どうもギャグ要素の方が多そうで水島監督らしさを随所に感じる作品。魅せる所は魅せにきているんだけど、それ以上にKMM団が面白可愛いので主人公勢よりもそっちのほうが気になる感じ。
たんぽぽちゃんに井澤さんをキャスティングしたのが勝利要因かと思います。素晴らしい。
水島監督作ではおなじみのSDキャラがウゴウゴするEDは、曲のインパクトと拷問をモチーフにした演出とで掴みは完璧といった感じでしたね。
いなり、こんこん、恋いろは。
一番放送が遅かったわりに超楽しいアニメ。楽しいっていうか可愛い。みんな京都弁で、男の子も女の子もすごいウブで爽やかでとにかく可愛い。ウカ様も可愛い。可愛い可愛い言ってると凡百の萌えアニメと混同されるかもしれないけど、俺が可愛がれるってことはつまり、作画面も脚本面も粗がないから安心してキャラクターを可愛がれるわけで、いわゆる内容が無いよう的な日常物とは一線を画すアニメだという事は言っておこう。
いや、カドカワがオリジナルの漫画原作でこんな良物件を持ってるなんて知らなかったなぁ。
スペース☆ダンディ
ボンズが本気出して明後日の方向へ駈け出した問題作。これをどう評価するかでアニメオタクとしての方向性を問われそうですが、基本的に俺は肯定的。面白いかどうかは置いといて、この面子でTVアニメ作ってみるというノリを評価したい。
まぁ実際の所、一話限りの何でもありアニメなんであんまり難しい事考えても仕方ない気がします。キャラが死んでも翌週には復活してるし。
どこまでハジけるかに注目したい所。
ウィザード・バリスターズ ~弁魔士セシル
ガリレイドンナで見事に外してしまった梅津監督のリベンジなるかといった感じの作品。正直な所、個人的にはガリレイドンナで評価している点は、敢えて梅津絵を封印して、現代的な画風を持つ足立慎吾さんをキャラデザ・総作監に迎えた点だったので梅津テイスト全開な本作については評価抑えめです。
とはいえ、さすがに画面の作り込みはハンパ無くて1話は凄かった。ただ、まぁ、このノリでアクションやるなら警察サイドを主人公にするわけで敢えて弁護士を主人公にしているのがちょっと怖い……。アクションと食合せ悪く無いかこの設定……。
俺は超絶アクション観せてくれればそれで満足なんで、中途半端に内容頑張らなくてもいいよーと、小声で言っておきます。ほらガリレイドンナもアレな感じになっちゃったしさ。
ノブナガ・ザ・フール
あぁ…これ河森さんのいつものやつだ。このノリの作品にはとやかく言ってもしょうが無いからノリで楽しむしか無い。理屈とか置いておこう。まぁとはいえ、いつも中盤くらいまではなんとなく楽しめるやつなんでまぁこのぐらいの位置で。
銀の匙 2期
まぁ分割2期なんで特に言う事は無いんですが、1期時点でいくつか粗というかもうちょっと深夜アニメとしての自覚をもった演出にしてほしいなぁという点があったんで、そのへんが改善されるといいなぁと思ってます。鬼灯の冷徹
正直、1話ごとの笑いの数は少なめなんですが、緩めのノリと会話ベースのギャグが大して気張らずに見れるので心地良いです。ただ1話目である程度、説明端折って笑いのスタイルを見せに来たのになんで2話めで説明的な話をいれちゃったのかが疑問。深夜アニメなんだしそういうまどろっこしい描写は飛ばしちゃって良いと思うんですよね。
未確認で進行形
流石、動画工房といった所で可愛いキャラが可愛く動く様はそれだけで満足出来ます。また設定面も凡百の日常系4コマからは一つ頭抜けたものになっているので先の展開にも期待できそうです。ただ、やはり個人的な趣向として緩めの4コマ原作にありがちな毒にも薬にもならないギャグの応酬がキツくて視聴継続は難しい。
まぁその辺気にならない人ならやはりこの作画力ですから、見ておいて損は無いんじゃないかと思います。
あとOPのポユンポユン揺れるオッパイはマジヤバイ。
桜Trick
問答無用でレズキスを物語の中心に置いた構成が素晴らしい。兎にも角にも1話に1回レズキスがあればそれでいい。本当に惜しいのはこれだけ作画力が必要な作品なのに画面からは低予算感がプンプン臭ってくること。演出で頑張ってカバーして入るものの、やはり色々手抜き部分が気になる。
せっかくキャラデザが坂井久太さんなのに超もったいない。
作画以外だと戸松さんがスゲーノリノリの演技なので観てるこっちまで楽しくなってきます。
あとOPのダンスは素晴らしいんですが、未確認で進行形に一枚劣る所が残念ですね。
ノラガミ
後述のハマトラと合わせて、クオリティは高いんだけど俺向きじゃなかった作品。たぶん少年誌掲載だからだと思うんだけどギャグの方向性とか設定面の粗が気になって気になってしょうが無い。ただ本質的にはそういった面は気にせず楽しむべきなんだと思うんだけどね。
なのでまぁ文句はあまり言わずにソッと退散させて頂きました。
ハマトラ
こちらはなぜかYJで前日譚を連載中なんだけど、どう見ても少年誌向きとしか思えない。アニメの方も1話で1事件をやっつけるにはちょっと深みが足りなくてグンニョリする。ノラガミは漫画原作だからアレだけど、こちらはわざわざアニメオリジナルでなぜティーン向きの内容を深夜帯に放送しようと思ったのかが謎なんだよなぁ。
もうちょと若い層が観やすい時間帯にしてあげたらいいのに。
となりの関くん
ショートアニメ枠と抜群の相性の良さを発揮してますね。まぁその辺は原作読んだことがあれば誰でも想像がつくド鉄板の企画ではあるんですが。制作会社もシンエイ動画ということでまぁひたすら安定した放送になるんじゃないかと思いますが、その分サプライズ的な要素は無いので何となく見るという視聴態度が求められるかな、と。
とある飛空士への恋歌
いまどきのラノベじゃ珍しいんじゃないかという感じのファンタジー物。ファンタジー世界 + プロペラ機という潔いロマン構成に惹かれて視聴継続してます。脚本面で色々と詰めの甘い要素が見え隠れするんですが、変なキャッチーさに走らない堅実な作りを評価してもうちょっと付き合う予定です。
のうりん
ゆかりんアニメ化と聞いて。とりあえず初回のライブパートは置いておくとして、昨今流行りの農業系薀蓄ものかな?と思ったら結構アッパーなギャグアニメなんですね。
とはいえ、ネタの方向性が非常にティーン向きというかおじさんにはちょっと辛いノリなので1話切りとなってしまいました。
まぁこのギャグが受け入れられる人は見といていいんじゃないかと思います。
WakeUp,Girls!
相変わらずヤマカンのアニメは場外乱闘が激しいわけですが、その辺はなるべく見ないようにしつつ堅実にアニメを評価していきたいなと思います。1話時点では色々と戸惑う要素が多かったものの、とりあえず3話まで見たところリアルアイドル路線で行くんだなということが理解できたんでんですが、リアル路線でいくにはどうしても作画力が足りない……。
これはリアルな世界感なんですよ、と視聴者に訴えかける要素ってどうしても作画・背景になってくるわけですが、そこに今期アニメのなかで郡を抜いて低い作画力が合わさってしまうと不協和音が響いてきて気持ち悪い。
アニメってどうしても一度下がった作画は放映中に回復することが難しいメディアなんで普通のアニメであれば2話、3話時点で切ってる所なんですが、一応世の話題に付いて行く意味でもうちょっとだけ付いて行きます。
ただまぁなんかあれだ、ここまで作画低い+リアル路線なんだったら素直にドラマやったほうがいいんじゃねーかって気がする。中のアイドルちゃん達も次回予告で顔出ししてるわけだし。
ニセコイ
1話は結構好きだったんだけど、2話からいつもの悪いシャフトの顔が見えたのでそこでサヨナラです。こんなに王道な話なんだからもっと真っ直ぐな演出にしてあげればいいのにね。
ノブナガン
ざっくりと割りきったB級設定で異能力バトルってのはいいんですが、どうにも画面から低予算感が溢れてきて残念。桜Trickと同じく演出はその辺補おうとかなり頑張っているわけですが、桜Trick以上にバトル物って作画力重要じゃんよ……。とくにこのアニメの場合、設定がざっくりしちゃっているんだからその分画面で動きで魅せていかないとどうしょうも無いわけですよ。
というわけで、先の展開にあまり期待がもてなかったので1話切りですね。アーススターはもっと自分とこの原作を丁寧に扱ったほうがいいと思いますよ。
そにアニ
そに子ちゃんってオタ系イベントのグラビア(?)なんかではよく見かけるものの実態がよく分からなかったんですよね。それがアニメ化して1話を見てみたらなんとなく理解でき……ないわ、やっぱ。とりあえずオッパイを売り物にする気がなさそうだったので1話切りです。
ディーふらぐ!
ハルトモの漫画がアニメ化したというだけで何かスゴイ。去年のプリズマイリヤの時もそうだったけど、この辺の世代の同人作家は結構熱心に買ってたので色々と感慨深いものがある。まぁただアニメ化はちょっと早かったかなぁ……。
いや良いところもあるんだけど、やっぱ30分はキツイわ。15分くらいで無茶なツメツメ構成にすればなんとか、って気がするんだけどね……。
最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。
ラノベ原作かと思ったら漫画原作だった事に驚いた人多数。色々と言いたいことはあるけど、エロやるにしてももうちょっとなんとかならんかったのか、と。場末のエロ漫画でももうちょっと色々工夫してるぞ多分。
プピポー!
ここからは5分アニメゾーン。5分アニメって枠自体は嫌いじゃないんだけど、どうにも煮え切らないというか超ショート枠の特性を活かした作品が今期は見当たらなかった印象です。本作も押切作品アニメ化の切り込み隊長的な意味合い以外は無いんじゃないかなぁ、と。(押切作品のなかでもプピポーって超緩い立ち位置だし。)
まぁこのアニメを皮切りに押切作品の本命たちが後に続いてくれることを祈ってます。
個人的には15分枠で、でろでろが見たいです。
お姉ちゃんが来た
これもまぁ、4コマのネタを3,4個消化したらハイおしまいって感じなんで評価のしようが無いっす。GO!GO!575
かんざきひろのキャラデザ…良い……。魔法戦争
ここからが今期の最下位争い。まず筆頭は魔法戦争。1話のガチガチな説明感、意味不明の言動、超強い竹刀など色々なツッコミどころが怒涛のごとく押し寄せてきてグロッキー状態ですよ。
流石に俺は1話で切ったんですが、2話以降も継続しているアニメ戦士の報告を読んでいると世界観説明が2話でさらに加速するということで、どんな地獄が待っているのか逆に興味をそそられました。
Z/X IGNITION
こちらは安易な世界観説明こそ無かったものの、世界観そのもののアッパー性、視聴者置いてきぼりの展開はなかなかの物。カードゲームの装飾過多な世界観をそのままアニメにすればまぁそうなるってという感じですね。
1話のみを見比べて魔法戦争とどっちが酷いかというと甲乙付けがたいんですが、やはり世界観のアッパーさが響いてこちらが下かな、と。
余談ですが、個人的にカードゲームアニメはそろそろリアルTCGゲーマーにスポットを当てた作品が出てきても良いと思うんですよね。キッズ向けのTCGアニメでもたまに練られたバトル展開を観ると結構引き込まれるものがあるんで、丁寧に説明とバトル展開を練ればちゃんとした作品に仕上がるとおもうんですけど。
Z/Xはターゲット層が高年齢層なのでそれが出来る可能性があったんですけどねぇ…。
一応補足として、2話以降はある程度展開が正常化するらしいのでもしかしたら後で化ける可能性はあるかもしれません。
pupa
堂々ブッチギリの今期最下位作品。というかこれを評価すること自体、他のアニメに失礼だと思うので選外といってもいい。評価以前、まず作品完成させてから出直して来いというぐらい何も無い第一話でした。そのくせ宣伝だけは過剰にしてくるんでとにかくゲンナリする。アーススターエンターティメントはアニメを本当に舐めているんだな、と再確認できました。
原作者、原作読者、アニメ制作会社とか関わった人が全員不幸になるようなアニメ化に一体何の意味があるんでしょうか?
ほい、というわけで序盤レビューでした。
今期も中堅どころのアニメを見る時間が時間捻出できずに1話切りが多くなりましたねー。
ハマトラ・ノラガミは結構粘って視聴断念を決めたんで悔いは無いんですが、ノブナガン・そにアに辺りは1話の情報だけで切らざるを得なかったのが勿体無い感じがあります。
あとZ/Xが2話以降そこそこ評判良いのが気になりつつも1話のインパクトがでかすぎて復帰できなかったですねぇ。
前期は1週ごとのレビューが出来なかったんで今期は出来るようにしたいと思ってます。
それでは、また次回。
というわけで、結構良かったアニメ編です。
本当は、良かった作品は個別エントリにする方針なんですが、今期はそれぞれが若干小粒な印象であんまりボリューミィな記事が書けそうにないのでまとめて1エントリにしちゃいました。
WHITE ALBUM2
なんだかんだで今期終了作品のなかで一番良かったのはホワルバ2ですね。まぁ良い感じの作品が軒並み2クールだからって所にも助けられているんですが。文化祭終了までのラブコメパートも丁寧に作りつつ変なテンプレ表現を極力避けているんでかなり好印象なんですが、やはり評価に値するのはその後、9話~13話のドロドロパートですね。
「雪菜と何回キスしたんだよぉ……!」から始まりキャラクターの言動にワクワクが止まりませんでした。いやーLeafってここまで思い切った作品つくってたんですね。まだまだエロゲ界隈も死んでねぇなということを思い知りましたよ。
セックス込みの恋愛が必須のエロゲ界隈だからできるこのドロドロっぷりが、アニメを主戦場にているアニオタたる僕にすごく新鮮でした。
個人的にエロゲ…というかPCモニタで観る文章表現が苦手なのでゲームをヤル気にならないんですが、これは続きが観たいなぁ……2期とかどうにかならないかなぁ。
キャラクター的にはやはり小木曽雪菜が抜群に良かったです。当初からグイグイくる感じが変に怖い印象の彼女でしたが、13話ではもうキラッキラに輝いてましたね。肉食系女子の本領発揮、恋愛カーストの頂点から春木や冬馬を蹂躙する様は圧巻でした。
そしてそこまでしていながら、けして悪役にはならずお姫様ポジションを絶対に崩さない鉄壁ぶりが堪りませんね。
きっと小木曽雪菜は、この後一生不幸な目にあわずに周りに害悪をまき散らして生きていくんでしょうね。
夜桜四重奏 -ハナノウタ-
夜桜新アニメ化もなんだかんだで楽しめたて意外でした。勝因は旧アニメの次点でストーリーに期待してはいけないという事が分かっていた点だったと思います。
いやまぁそれにしても画面だけでここまで楽しませるってのも常人技ではありませんが。さすがにほとんどの作監をりょーちもさんが担当しているだけあります。
あとヤスダスズヒトのキャラ原案とりょーちもさんのキャラデザが異常にマッチしてたのも意外な発見でしたねぇ。現在放送中のガンダムビルドファイターズでもそうなんですが、ヤスダさんのキャラを丸っこくデザインするとすごく可愛くてエロい仕上がりになるんですねぇ。
あとヤスダキャラというとエロい服装に鉄壁のパンチラガードで有名ですが、本作では、ばんばんパンツを見せてくれたのがありがたかったです。(とくにアオとじゅりさんのパンツが良かった。)
やはりパンツは見せるべきだと、そう確信しました。
まぁこんな話をしているとパンツアニメっぽい印象になってしまうのでほどほどにしておいて、実際問題パンツだけじゃなくて動きを見せる作画が全編通してよかったんですよね。
動かす所でとことん動かすためにキャラデザ崩したりしてて、作画スタッフがそれぞれ好きな動かし方で描いてるのが伝わってきて僕的には好きでしたね。
あまり作画方面の知識は無いんですが、いわゆるスーパーアニメーターの作画表現を下の世代がリスペクトして真似ているような印象がありましたね。こういう風に作画面で自由に描かせていたのもやはり監督が作画畑出身だったからこそかなぁ、と勝手に想像してました。
あと10話の山下清悟さんのコンテ、演出回が印象的。この回はほとんど動かないしサービスシーンも無いんですがレウアウトが独特で興味深かったです。山下さんは今後注目していきたいなと思います。
物語シリーズ セカンドシーズン
個人的には賛否両論な物語シリーズ。ダメな部分がありつつも、下手なアニメよりは面白いんで評価せざるを得ませんね。ダメな部分が何かというと、一番は傷物語が公開されてない点なんですよ。
化物語の時点では春休みに何かがあったという点は隠されていて正解なんですが、今回のセカンドシーズンでは春休みに何があったのか知っている事前提で物語が作られているんですよね。
小説版読めよってことかもしれませんが、やはりアニメとして作る以上、土台になる作品があるならそっちから先に作って公開しないとダメじゃなかろうかと思うわけです。
あと全然読めない早さでカットインされる心理描写の文章が超苦痛。
いや、まぁ小説の地の文を普通にカットインしたり、セリフ化したりするなんていうのは演出として下の下だから、あくまで装飾としてカットインしてるんだろうけど、微妙に本編とも絡む内容を読めない早さでカットインするはどうかと思うよ。
ていうか正直あの演出の意図が全然分からない。面白くないしかっこ良くもないしテンポ感も無い。ただただイタズラに視聴者にストレスを与えてるようにしか見えませんでした。
とまぁ、この2大ストレス要因を除けば普通に楽しめましたセカンドシーズン。エピソードごとにムラがあるのはご愛嬌なんですが、
特に傾物語・まよいキョンシーと、恋物語・ひたぎエンドが出色の出来でしたね。
傾物語ではほとんど反則みたいな力技で世界観を塗り替えつつもきちんと物語シリーズの骨子からずれない正統派なエピソードを見せてくれたし、恋物語ではまさかの貝木が語り手に周りハードボイルドな作風で1エピソードをまとめてくれました。
個人的にこのアニメシリーズは説教臭い場面が好きで、だからこそ忍野メメが去った後のエピソードには物足りなさを感じてしまうんですが、恋物語ではその説教担当を貝木が引き受けてくれたかいあって非常に僕向けなエピソードに仕上がっていました。(万人向けかどうかは知らない。)
最終回での「諦めを知り、のらりくらりと生きろ」という趣旨の話を延々語る描写はとても人間臭くて好きなんですよね。
作中でも言及されてましたが阿良々木さんでは立場的にもキャラ的にもあの説教が出来ないので、やはりこのアニメには誰かが大人の役をやってくれないと締まらないなぁと思いました。(ちなみに忍も達観しすぎてて大人にはなれないと思います。)
ハイ、というわけで今期は1作品ごとにエントリを立てずに、傾向ごとにまとめてエントリにしてみました。
他の2013年第4クール作品の感想は以下から。
2013年第4クール終了作品感想(普通アニメ編)
2013年第4クール終了作品感想(残念アニメ編)
夏・冬の改変時期は大型の優良作品が軒並み2クールなので、終了作品を取り上げると小粒な作品が多くなってしまうのは仕方ないんですが、それにしても微妙な作品が多いなぁという印象です。
あと繰り返しになっちゃいますが今期は本当に残念アニメが多くてがっくりくてます。
初めからダメなアニメだとそれはそれで楽しめるんですけど、最初が良いと期待しちゃう分ダメージが大きいんですよね……。
まぁ気を取り直してまた冬アニメを楽しんでいきたいと思います。
それでは、また次回。