800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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総評
今期のTOP作品は?と聞いたら100人中90人以上は「野崎くん」と回答するんじゃないでしょうか?素直に褒めるのがちょっとしゃくなぐらいこの作品は隙がないですよ。
まず男女ともに受けるように設計されたキャラの可愛さ。実は美少女成分少なめでイケメン多めなバランスにも関わらず千代ちゃんを可愛く動かす事で美少女成分を上乗せするこの手腕!さすが、さすが動画工房や!
ギャグがいちいち面白いのも重要ですね。昨今のオチなくても許される萌え4コマを否定するかのような全編ギャグまみれ。
そしてそれを演じる豪華声優陣の安定感。さらには唯一新人としてキャスティングされていた小澤亜李のハマりっぷり。(と初々しさ)
なんというか隙がなさ過ぎて逆に怖いくらいに鉄板ですよね。不確定要素であるはずの小澤亜李までもが見事にハマるんだもんなぁ。
個人的に本作のことをネタの面白いWORKING!と呼んでいます。
まずなによりも原作が優れていたのは大前提としてありますが、ここに動画工房がきたのがやはりデカかったですね。
ちょっと間違えるとうっかりDEENとかに振っちゃいそうだものイケメンアニメ枠として。
(僕が放送前まで本作をイケメンアニメだと勘違いしてたのは秘密。)
その他細かい点を褒める
”漫画”というモチーフの扱い方が非常に丁寧だったのが印象的です。DELETERを協力に迎えての漫画道具の描写から”恋しよ”の漫画描写までギャグだからと乱暴に処理をせずあくまでそこはリアルに徹したことがよりギャグ要素を際立たせたと思います。それとこれは原作自体が持っている要素だと思うんだけど、シーンや立ち位置によってツッコミ要員ボケ要員が切り替わるのが見事すぎて感心してしまいました。
普通はこのキャラはツッコミ、このキャラはボケ、と一回決まったらシーンが変わってもその役割は継続されるんですよね。だけどこのアニメの場合(特に野崎くん本人が顕著なんだけど)誰と相対するのか、どういう状況で喋っているのかによってツッコミ要員が変わるんですよ。しかもその変化がシチュエーションとキャラ設定に沿っているのですごく自然なんですよね。
だからこの作品は普通にギャグ単品だけでも一つ頭が抜けているんだと思います。
原作ストックがたまったらぜひ2期をやって欲しい作品でした。
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総評
実は満足感が異常に高い本作。エンタメ的側面だけに着目するなら今期上位に入ると思います。無印のアニメ化をゲーム1周目と捉えての周回ルートに入った主人公という目線でのアニメ化。”周回ルート”という極めてシステム的なお約束を孕んだ理不尽な状況を見事にアニメに落とし込みましたね。
既に無印で既に描いた細かいストーリーはぶっ飛ばすという潔い姿勢は、この作品の面白味を凝縮して見せるという良い結果に繋がったと思います。
また単にエピソードをザッピング的に見せるというだけでなく、マリーという新キャラを軸にしたエピソードが縦に貫かれているので通してみだ時の満足感もありました。
ゲーム原作特有の豪華声優陣という点も、もうここまで開き直ったキャスティングだと逆に清々しく思います。(キャスティングが豪華すぎるがゆえに別撮りの嵐だったようですが……。)
あのメンバーにプラス花澤香菜ですからね。これで満足しないわけがない。
またOPが楽曲・映像ともにゲーム版からのアレンジ・ブラッシュアップされていて恐ろしく中毒性が高くなっています。
アバンでの花澤香菜が演じる一人コントからのOPという流れは至高の一時でした。
総評
む、難しかったなーキャプアス。ネット上でも分からねぇよ派と分かれよ派に別れて賛否両論。俺は申し訳ないけど色々分からなかった。
正直テーマ部分についても2クール必要だったかな?と思ってしまうぐらいピンときてない。ここが分かるようになるときっと本作の評価が高くなるんだろうけど。
もちろん全体を通して楽しめたっちゃ楽しめたし各話単位でなら飛び抜けて面白い回もあるんだけど、どうしても色々ちらついてしまって素直に褒められません。
残念だった所
この作品は力配分は、
テーマ > キャラ > ロボ
の順だと思うんだけど、キャラとロボがあまりにももったいないんだよね。
個人的に気になったのは遊星歯車装置の面々とロボの見せ場の無さ。
遊星歯車装置はあれだけ個性豊かな面子を揃えていたのにまともに掘り下げられたキャラが少ないし、ロボもアースエンジンは弱いわフレアエンジンは登場回が少ないわでどうにも……。
この際ロボ要素を切っていいから遊星歯車装置に力を集中させてほしかったなぁ。だってこの作品、究極的にはロボいらないでしょ。せめて東京編を各キャラ前後編で描けていればもうちょっと面白くなったはず。バクが一応キャラ立ちしてたのは前後編の恩恵があったからだと思うのよ。
あとソルティドックに関してはもはや言及の必要が無いくらいにいらない。せめて彼らとのバトル要素は端折ってほしかった。
良かった所
なんのかんのいっても主人公サイドが辿った軌跡はかなり良い。アカリがちょっと最初から完成しすぎてるきらいがあるけど回を重ねるごとに信頼と結びつきが強くなっていく様は振り返ってみると感慨深いものがあります。
あと23話と1話の関係性ね。これはぶったまげた。こういう仕掛けを見せられると流石五十嵐×榎戸タッグだなと感心してしまいます。