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800画報アニメ観戦記

アニメの感想とか近況報告
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2012/10/28~11/3までに放映されたアニメの感想です。


新世界より5話


賛否両論あれど間違いなく今週のインパクト賞は”新世界より”でしょう。
見よ!この山内重保ワールド全開の演出を!
独特の色彩!
何やってんだか分かりゃしねぇカメラワーク!
キャラデザを無視するヤンチャさ!

既存の作品ファンとか関係ねぇと言わんばかりの作風の豹変振りに僕らは着いていくで必死ですよ。
僕も初見は作画がヤバくてこんな惨状になったのかと勘違いしそうになったわ。でも違うよね、山内さんの作風から考えて狙ってやってるよねコレ。


もうね、ネット上を見渡しても大混乱が起きてますよ。
作画崩壊という勘違いした意見に始まり、山内ディス・リスペクト入り乱れての場外乱闘。
罵倒にしろ賞賛にしろとにかくみんな語りたくてしょうがない感じを肌で感じるわ。
やっぱいいね、こういう尖った演出を巡って喧々諤々するのがアニオタの醍醐味だよね。
(※ただし熱くなりすぎて人格攻撃をするのは止めましょう。)


というわけで、僕もこの波に乗って山内演出について語ります。
まず僕的には今回に限らず山内演出は無しなんですよね。
というのも僕はアニメをはじめとした映像表現の醍醐味は、説明の美学だと思ってるんですよ。
視聴者に意識させずに説明を行うスマートな演出にかっこ良さを感じるので、説明を度外視して独自性を打ち出す山内演出とは相容れないんです。

奇抜な演出がダメというわけじゃないんで、例えばキャラの動きが少ないシーンで独特の演出を入れてくるぐらいなら全然問題無いんですよ。(今回もボノボックスのシーンは雰囲気があって良かったと思います)
ただ山内さんの場合アクションシーンでも容赦なくアップの連続とかぶっこんでくるんで、誰が何してどうなったかが全然分らない。
そうなると頭の中で脚本の整合性をとるのが精一杯になって暗喩とか心情とかに構ってる暇が無くなってしまって結果何も入ってこないんですよね。
たぶんその辺はノリで乗り切れ!ってことだと思うんだけど、だとしたらもっと薄味の脚本用意して演出に集中できるようにして欲しいと思うですよね……。


とはいえ、こういう尖った作家性を持つ演出家が存在すること自体は良い事だと思ってます。
今回は単に”新世界より”という作品との相性が悪かったという感じかな、と。
この作品は何も分らない所から始まって少しづつ世界の謎が明らかになっていく快感が一つの楽しみになっているのに、そういった脚本上の仕掛けとは全然関係ない謎演出をブチ込まれるともうどうしたらいいのか全然分らないわけですよ。
例えるならイタリア料理を食ってたら急に白米と納豆出されたみたいな不意打ち感。そして食い合わせの悪さ。
もしくはノドがカラッカラに乾いてて水が欲しいときにお汁粉出される感じ。今それじゃねぇ的な。
正直、山内さんはスポットで演出に参加するより監督として1作品作ったほうがみんな幸せになる気がするんですよね。
まぁメリーさんに関しては原作ファンが可哀そうな目に合いましたが……。


絶園のテンペスト 5話


葉風死んでるーーーーー!?
まさに衝撃の展開。反則スレスレの大技喰らった感。
今週のインパクト賞2位。(しかしこの展開のインパクトを上回る山内演出の凄さったら無いわ)
さすがにこれは次回が気になる。肩透かしで無いことを祈ります。


神様はじめました 5話


原作未読なんだけど、恐らく原作の細かいエピソード省いて奈々生様と巴衛の距離が近づくエピソードに絞って話を構成してるのかな?
なんとなく二人の距離はなぁなぁなまま神様稼業をやってくアニメかと思ってたんで、完全に奈々生さまと巴衛の恋模様を描くことにシフトした5話は意外だった。

とはいえ、隣の怪物君や好きっていいなよとは違い簡単には落ちない女・奈々生さまの少女漫画主人公っぷりが素敵でこの方向性も有りだと思います。


劇場版まどかマギカ 後編


何気に観てきたので観想を。
まぁ普通に総集編+新規カットなんでファン向けですわ。とはいえ10話以降の展開は流石に面白いんで値段分は楽しめました。
あ、それと声優さんの演技は心なしTVシリーズより気合入っているように感じて良かったです。

ただ1点気になったのは、ほむらのループ回想明けでコネクトがかかるシーン。
たしかにあのタイミングでコネクトがかからないといけないんだけど、映像は全部新規にして欲しかった。流石にあの流れでTV版OP映像は違和感が強かった。

あと最後の新作映画告知は映画が総集編なことにブーブー言ってた過去の自分が完全に釣られた感でかくて苦笑してしまった。
そりゃそうだよねぇ、ここまでのコンテンツに育ったら続編出さないわけにはいかないわ。


その他一言感想


[ジョジョの奇妙な冒険5話]
相変わらずの台詞量・熱量・謎演出で最高に面白い。
今回は凍傷を負いながらも必死に説明してくれるスピードワゴンさんの姿に感動すら覚えたわ。


[リトルバスターズ5話]
正直もう無理なんで今回で切ります。
あまりにも作中に出てくるキャラ・要素がバラバラすぎるうえに、碌にストーリー性が無く1話あたり正味20分の間に何も起こらなすぎている。
もしかしたら後で全部繋がるような展開になるのかもしれないけど、5話もかけてそういう期待感を煽れないようじゃ辛い。
完全にファン向けだと思う。



それでは、また次回。

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2012/10/21から2012/10/27までに放映されたアニメの感想です。


ヨルムンガンド15話


アールの男気とココの脆さが伝わってくる名作回と呼ぶに相応しいエピソード。
脚本・演出・作画がそれぞれ良い仕事をしていた。
脚本面ではアールの心情が強く描かれていながら、演出的にはココの脆さ・危うさを上手く表現出来ていたと思う。

この回はあとで繰り返し観たい。

ガールズ&パンツァー3話


相変わらず狂った世界観とギャグが入り混じっていて飽きる瞬間が無いのがスゴイ。
とにかくキャラクターが多いのでなかなかキャラ把握出来なかったんだけど、
少しづつキャラクターも立ってきていて面白さに拍車がかかってきた。

ネット界隈では学園艦の大きさ比較コラージュが出回ったり、監督のツイッター発言から制作陣の頭のユルさ(褒め言葉)が伺えたりと作品周りも盛り上ってきて良い感じ。
この手の作品はとにかくみんなで楽しんだもん勝ちですよ。

その他一言感想


[K 4話と絶園のテンペスト4話]
金曜TBS枠の同系統2作品だが4話に来て違いがハッキリしてきた。
Kは現段階では本筋というものが無くシナリオ的な期待感が0なのだけど、メインキャラの掛け合いが楽しい。
テンペストはかっちりシナリオを進めていて好感触なんだけど、メインキャラの言動がいちいち頭の間接が外れすぎてて好きになれない。


2つ合わされば良い作品になるのだけど、どっちも片手落ちなんだよなぁ……。
あ、あと来週のKは副長のケツに期待。

[PSYCHO-PASS 3話]
ネット界隈だと変に評価が厳しくて叩かれるのは良く見かけるが、いまいち何故叩かれているのかよく分からない。
たしかに飛びぬけて面白いわけではないんだけど、叩くほど悪い点があるようにも思えない。
オリジナルアニメとして至って普通の滑り出しのように見える。

3話もSF熱血刑事ドラマとしてみれば十分楽しかった。
頭脳戦?ハードSF?なにそれおいしいの?



それでは、また次回

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2012/10/15 ~2012/10/21までに放送されたアニメについての感想です。


新世界より3話


やってる事は楽しい楽しい課外学習のはずなのに、キャラの行動にいちいち不安になる。
前回で子供達が消えていく事や、噂話に出てくる化け物が本当にいるということが示されているからその辺が効いているなぁ。
謎生物達のグロさも不安感を煽る要素になっていると思う。

そして案の定出てきたミノシロモドキの正体の意外さにやっぱりこの作品は頭一つ抜けてるなと関心してしまった。


ジョジョの奇妙な冒険3話


熱い!バトルが超熱いわ!
2話まではギャグ的に楽しんでたけど、今回はちゃんとバトル物として良い物をみせてもらったわ。
いちいち台詞が長くて冗長なはずなんだけど、声優さんたちの熱演によって一つ一つの台詞に気持ちが煽られていくのを感じらたわ。

たぶんまた次回からギャグ展開だけど、これはラストバトルも期待できそうだわ。


ヨルムンガンド PERFECT ORDER14話


CIA側のブラック課長・ヘックス・アールそれぞれの思惑が描かれていて良い構成だった。
この丁寧なネタ振りによって板ばさみ状態に陥ったアールが次回でどう動くのか楽しみ。


PSYCHO-PASS2話


1話・2話でプロローグとなる構成。ここまでで必要な世界観の説明は終ったし次回からが本番かな。
ネット上の評判だと主人公がえらく嫌われている事もあって、このスロースタートの構成に批判が多いなぁ…。
俺としては丁寧に設定説明をしたことで、この後の展開で設定説明をせずに物語を進められるしこの導入は有りだと思うのだけど。
あとSFガジェットに対していちいちパクりだなんだとケチをつけるのはちょっと無いね。
SFガジェットの流用なんて普通にあることだし、重要なのはそれを使って何を描くかというところだし。


その他一言感想


[神様はじめました 3話]
奈々生さまが初めて縁結びを行う話と絡めて、妖と人間の恋について伏線をはるという隙の無い構成。
巴衛と奈々生さまのやり取りも面白いし、新キャラも魅力的だし相変わらずの安定感。
観ていて安心するし次回も楽しみだ。

[好きっていいなよ。 3話]
この作品は神様はじめましたと好対照ということで、しばらく観続けることに決定。
相変わらずイケメン君の行動基準というか倫理観が理解出来なくて困る。イケメンだろうが急に知らない女子にキスするのはアウトだろ!とか突っ込んでた先週まではまだ良かった。
今回はこのイケメン、どうでもいい女を慰める為に成り行きSEXをかましやがった。
「そんなオッサンみたいな倫理観もってる高校生いるかーーーーー!!」
という全力のツッコミすらも童貞のやっかみ扱いですよ。なんて悲しい世の中なんだ……。

というか、こんだけ性に奔放なイケメン君が”爽やか高校生”みたいな面してるのが一番違和感・・・。もっとヤリチン顔してれば納得して観るんだけどなぁ。
ヤリチンに弄ばれる茅野声の地味娘……。超興奮するわ。

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プロフィール
HN:
いちナぎ
性別:
男性
自己紹介:
2012年春から2017年までアニメ感想を書き溜めていました。現在はブログを移転しています。
移転先

基本ネタバレ含みますのでご注意ください。
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