800画報アニメ観戦記
アニメの感想とか近況報告
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ざっくりと2014年3月に終了した作品の感想を。
スペース☆ダンディ
スペダンはとりあえず1期終了ってことで軽く感想をば。えーっとまぁコンセプト通りに自由に遊んでいて観ていて気持ちいいっす。ただそういう制作側の遊びを楽しめる視聴者じゃないと着いていけないのが厳しいっちゃ厳しいね。
まぁそんなことは百も承知でやってんだろうから、言ってもしょうが無い。
今のところお気に入りの回を3つ挙げるなら、4話のゾンビ回、6話のサーフィン回、10話のループ回。
回によって当たり外れはあるんだけど、基本的に面白い回の方が多いのでもちろん2期も期待して待ってる。
バディ・コンプレックス
こちらもとりあえず1期終了。ただし2期の予定が未定なのが怖い……。ひたすら王道のSFロボット物を繰り広げながらちょっとだけずらして来るのが憎らしい作品でした。また尺が少ないことが良い方向に作用してポンポンと展開していくテンポ感が良かったですね。
最終回も1期ラストに相応しい盛り上がりと区切りの付け方で好印象でした。分割2期だと変な引っ張り方をする作品も少なく無いですから。
あと最終回付近での怒涛の展開(主にビゾンの扱い)と、最終回後に公開された某緑の恐竜とのコラボで放送中以上の盛り上がりを見せたのがなんとも皮肉的で楽しかったです。
桜Trick
深いことは考えずにとにかくキスしようぜ!で13話乗り切った作品でした。まぁ悪くないけどね、それ以上でもないけど。もうちょっと色々できる気もするけど、安定感を求めてこのぐらいで収めるというのも戦略のうちでしょう。作画についても欲張らず低く安定させてたし。
戸松さんの脳みそお花畑な女子の演技が素晴らしかったですね。
世界征服 謀略のズヴィズダー
悪かったわけじゃないけど期待したほどでもなかった。天斎監督とめておを組ませてこの出来ってのは勿体無いなぁ。特にガッカリしたのは風呂敷を広げるだけ広げてギャグっぽく終わらしちゃった所。ああいう締め方すると全体的に安っぽくなるよね、と。
天斎監督の作風だと謎は謎のまま雰囲気ではぐらかすことが多いので、あのギャグ調はめておの仕業かしら。
中盤まではかなり良く出来ていたのに、どうしてこうなった。
黒星紅白のフェテッシュなキャラデザと久野美咲という飛び道具も仕掛けて掴みは抜群だっただけに非常に惜しい作品でした。
いなりこんこん恋いろは
こちらも惜しい作品でしたね。せっかく各話単位で色々遊べる設定だったのにずいぶん小さくまとめてしまったなぁという感じ。
あのラストはそれまでに積み重ねた、いなりとうか様の絆の分だけ感動的になる仕掛けなのでやはり10話では短すぎるかと。まぁそれが13話だったとしても感動的になったかは疑問ですが。
あんなにバッサリと終わらせずに、とりあえず2期に望みを託すという選択肢は無かったのかと思います。
とはいえアイムから独立したプロダクションアイムズの腕試しとしては最適な作品だったと思います。作画面で実力があることを示したのでアイムズが次に手がける作品に期待したいですね。
はい、というわけで2013第1Qの終了作品11作品のレビューでした。個別記事を起こした作品は以下のリンクから。こうして記事に起こしてみるとやはり週に10本前後が僕の消化力では限界ですね。一応、ウィザードバリスターズとWakeUpGirlsも途中まで追っていたんですが消化しきれなくて切ってしまいました。
さて、すでに4月も中旬。さっさと新アニメを崩していかないとですね。
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総評
いやぁ見事にノリと勢いで2クール突っ走ってくれました。お見事!中島かずきが生み出す台詞の気持ちよさ、突拍子もない展開、圧縮された脚本が生み出すテンポの良さを今石監督率いるトリガー軍団が見事にアニメ化した作品でした。
まぁ、もう、この作品については言葉を尽くしも仕方ないですね。とにかく見ろ!と。1話で気に食わなきゃそれまでだし、そこで気に入れば24話までひたすら幸せになれます。
2013年4Q開始作品の中で3指に入る面白さで、この半年間は毎週この作品を見るために1周間を耐え切るといった具合でしたね。
作画・演出について
言葉を尽くしても仕方がないとか言いつつ、やっぱりちょっとだけ語りたいのがキルラキル。ガイナックスから飛び出して独立したトリガー作画陣なので、作画に力の入っている回は確かにスゴイんだけど、むしろそれより凄かったのは作画の力を徹底的に抜いたときの演出かなと思います。
この作品は随所にまるで2コマアニメみたいな動きや、まったく作画を変えずに切り絵のように動かすことでかなり作画力を温存していたと思います。いやこれ悪い意味で言ってんじゃないんですよ!重要なのはそういった演出が通用する世界観・作品の空気感を作り上げた事がスゴイんですよ。
今期放送してたどのアニメでも、あんなカクカクした動きになったら違和感を感じるはずです。でもキルラキルたけはそれが演出として通用してしまうんですよ!
後半の展開なんかでは、こういったある種の手抜き作画が効果的な場面で使われてたりしてちょっととんでも無い作品だなと慄きましたね。(22話のヌイの両腕切断とか)
この演出術の成功が今後のトリガー作品でどう生きてくるのか楽しみだなと思います。
キャスティングについて
スタッフ陣のインタビューでもキャストに恵まれた作品であるという趣旨の発言が見られるぐらい、良いキャスティングだったキルラキル。本当に素晴らしい役者ぞろいの中でも、個人的にはマコ役の洲崎綾と針目ヌイ役の田村ゆかりがこれ以上ないくらいの適役だったと思います。
まずは洲崎さんからですが、まぁもはや語るまでもなく彼女自身がマコそのものであり、恐らく洲崎さんの役者人生の中でもこれ以上のハマり役は無いんじゃないかと思えるくらいのハマり役でした。
ハマりすぎてしまう役の怖さや功罪はあるものの、この出会いは幸せなものだったんじゃないかなぁと思います。この作品をバネにより一層の活躍をしてほしい役者さんです。
(余談ですが洲崎さん自身のキャラがマコを圧倒するぐらい濃いというのがちょっとおかしい。)
そしてご存知、田村のゆかりん。針目ヌイを演じる上で重要な”見え見えなぐらいの可愛い子ぶりっ子”をこんなに上手く演じられる役者は田村ゆかりを除いて他にいなかったと思います。重要なのは”カワイイ子の演技”ではなく”ぶりっ子の演技”。元々持っている声質の向き不向きがあるにしてもブリっ子演技をここまで極めた役者も珍しいんじゃないだろうか。
田村ゆかりの演技を得たヌイは、底知れない不気味さと異物感を発揮して存分に暴れまわってくれました。もちろんこのキャラをあの作品世界にブチ込んだ中島・今石両名のセンスも凄さは言うまでもないわけですが。
総評
凪のあすからの唯一にして最大の欠点は真面目に語ろうとするとこっ恥ずかしい文章になるということだ。特にテーマ部分に触ろうとすると、愛とか恋とか、好きとか嫌いとか、そういう話にならざるを得ない。童貞中年に片足を突っ込もうかという人間がそういった文章を書いてもひたすら寒いだけなので、兎に角そういった事を避けて総評を語っていきたい。
まぁとにかく1年ぶりもP.A.WORKSのオリジナル物。またしてもやってくれましたね。PA作品はキャラクターの心情にスポットを当てた作品が多く、逆に言えばそれ以外の事象の描き方がおざなりになるという特徴があると思います。本作もその特徴通りの出来に仕上がっていて良くも悪くもPAらしい作品でした。
2クールもの間ひたすら好いたり離れたりウジウジウジウジしまくっていたな、と。いやそれが良いんですけどねっ!
ただその舞台装置になっている”冬眠”とか、”やがて来る地上の衰退”といった事象がまぁ舞台装置以上の価値がない設定になっていたのが残念。緩やかな衰退っていう設定自体がちゃんと扱おうと思うとかなり面白い設定な訳ですからイチャコライチャコラするためだけに使ってしまうのは勿体無いよなぁ、と。
まぁでも、そのイチャコラしてる部分が面白いからなんとも言えんのよね。特に14話~20は冬眠設定(一方通行のタイムスリップ)の使い方が出色の出来でしたからねぇ。
作画演出は語るまでもなく高品質、高安定。さすがP.A.WORKS。文句のつけようのない出来でした。
港町の情景、シシオの町のファンタジーさ、1クール目の夏の情景、2クール目の冬の情景など様々な要素が入り混じった世界感を見事に描いてくれましたね。
2013年4Q開始作品のなかで3指に入る出来の作品で、毎週この作品を見てれば救われるといった類の素晴らしいアニメだったと思います。
作中カップルについて
あくまで僕の観測範囲内ですが、光の恋愛模様について気をもんでる人は少なかったように思います。もうね、あの手のラブコメ的鈍感男にはウンザリなんですよ!まぁそこはテーマ上、鈍感にならざるを得ない主人公の宿命なんですが、ともかく光以外の恋愛模様が楽しくて仕方なかった作品だと思います。
やはり個人的にはちさき一択。エロい!団地妻!もうね中学生時代からそこはかとなくエロいんですよこの娘は!
14話以降も色んな所が立派に育つし、紡と夫婦同然のコンビネーションを見せるし、そのくせ辺に頑固だしで見てて飽きない娘でしたね。茅野さんの演技もピッタリで本当に素敵なキャラクターでした。
カップリングについても、落ち着くべき所に落ち着いて一安心だしね。25話が俺の中での最終回ですよ。
26話はもうね、消化試合だから。これはしょうがない。
欲を言えば美海ちゃんがあぶれちゃったのが勿体無いなぁというぐらい。
あとアレだね、このアニメは一応光とまなかがメインのカップリングだからまだ爽やかだったけど、もしちさきがメインヒロインだったら絶対ドロドロしてましたよね。SEX描写有りで岡田磨里に1本書かせたら大変なことになるかもしれない。……これは昼ドラっ!
作画・演出について
キャラデザが特徴的な分、日常芝居ではあんまり見せ場はなかった気がするかなぁ。同じことは動き系全般に言えるかも。まぁ動きで見せるアニメじゃないしね。その分、情緒的なシーンでの演出が終始素晴らしかったと思う。ただ今から2クール分振り返るにはあまりにも時間が無いので個別シーンが挙げられないのが申し訳ない。
きっとBD発売の頃にだれか偉い人が演出解説とかしてくれるはず。